NHK脚本開発チーム“WDRプロジェクト”による新ドラマ『3000万』制作開始 安達祐実、青木崇高出演のクライムサスペンス
NHKが2022年に立ち上げた脚本開発に特化したチーム“WDRプロジェクト”が手掛ける土曜ドラマ『3000万』(NHK総合 毎週土曜 午後10時~)が10月5日(土)から放送されることが分かった。 WDR(Writers' Development Room)は、NHKが新たに立ち上げた脚本開発に特化したチーム。海外ではシリーズドラマを制作する際、複数の脚本家が「ライターズルーム」という場に集い、共同執筆することが一般的で、“構成を考えることが得意な人”と“せりふを書くことを得意とする人”などがコラボレーションすることで脚本を仕上げる。 同プロジェクトでは、応募総数2000以上の中から、弥重早希子、名嘉友美、山口智之、松井周の4人の脚本家を選出。展開に行き詰った時も、共に悩み、互いのアイデアを掛け合わせ、各々の持ち味をかけ算することで、より完成度の高いドラマ脚本を開発した。 20本のオリジナルドラマ企画の中から選出された1本は、思わぬアクシデントと出来心をきっかけに、人生が激変してしまう家族を描く物語。 ちょっとした選択ミスや過ちで「やり直し」は認められなくなるのか。本作は、海外ヒットドラマの手法を持ち込み、誰もが余裕のない社会の痛みをえぐり出す“やみつきになるエンターテインメントドラマ”。日々の生活、子育て、チャンスのない社会、将来への不安…現役世代の欲望をあぶり出すクライムサスペンスが誕生する。出演は安達祐実、青木崇高ほか。 <脚本家 コメント> ■弥重早希子 WDRプロジェクトという新しい挑戦に参加できたことをとてもうれしく思います。私にとっては初めての連続ドラマの執筆で、ハラハラドキドキの瞬間もありましたが「面白いドラマを作りたい」というシンプルだけど強い思いを同じくした作家チームの皆さん、演出の保坂さんやスタッフの皆さんと一緒に物語を生み出した時間は、とても豊かなものでした。完璧ではないけれど、どこか愛らしい登場人物が繰り広げる物語を、ハラハラドキドキしながら味わっていただけたらうれしいです。完成作品を楽しみにしています。 <プロフィール> 1987年生まれ。大学卒業後にシナリオセンター大阪校、映画美学校脚本コースで脚本を学ぶ。2019年「邪魔者は、去れ」にて城戸賞佳作受賞。2020年「どうした、逃げろ、ちょっとそこまで」が新人シナリオコンクール最終選考選出。 ■名嘉友美 チームのみんなと物語を作り上げた日々も、完成した脚本も、ハラハラドキドキのジェットコースターのようです。この4人でなければ描けなかった、イッキ見したい物語が出来上がったと思います。ドラマの完成が本当に楽しみです。ぜひたくさんの方にご覧いただけたらと思います。 <プロフィール> 劇団シンクロ少女の主宰。全ての公演で作・演出を務める ■山口智之 「WDRプロジェクトの精神に、大いに共感した」自分がここに飛び込むことを決めたのはひとえにそういう理由で、その精神が素晴らしいキャスト・スタッフ陣の手によって実を結ぼうとしていること、大変うれしく思います。一同、とにかく面白い!と思っていただけるドラマをお届けしたい一心で日々取り組んでおります。皆様、是非その目でお確かめを! <プロフィール> 1988年生まれ。大学卒業後、脚本家の加藤正人、足立紳に師事し、脚本を学ぶ。『ケーキの切れない非行少年たち』(NHK BS1)、映画「きばいやんせ、私」「こどもしょくどう」「笑いのカイブツ」などの脚本を担当。 ■松井周 「面白いドラマの脚本をチームでつくる」という目的から1ミリもズレないプロジェクトで、最高の環境で脚本づくりができたと改めて思っています。ほぼ全シーンを4人でチェックし、どの話にも複数の人のアイディアがふんだんに入っています。より深い領域まで踏み込んで話ができるチームになったと自負しています。この後、キャストやスタッフの皆さまがこの脚本でどんなふうに遊んでくださるか、楽しみです。また、視聴者の皆さまには、少しでも前のめりに、できれば画面に釘付け状態になってくれたらと願っています。よろしくお願いします。 <プロフィール> 1972年生まれ。1996年俳優として劇団青年団に入団、2007年に劇団サンプルを結成。作家・演出家としての活動を本格化させる。2011年「自慢の息子」で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。俳優・小説家としても活動している。
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