ついにプロ野球開幕 全12球団の展望を野球解説者・森本稀哲が解説
3月26日は待望のプロ野球開幕です。 今年は一部の試合で開始時刻が15分から30分の前倒しとなり、延長戦を行わず「9回打ち切り」とするなど、新たな取組みがあります。 よりスピーディーで1点の重みを感じられる試合展開が予想される、そんな今シーズンの全12球団のペナントレースの行方について、野球解説者 森本稀哲(もりもとひちょり)さんに伺いました。 (Yahoo!ニュースVoice編集部)
セ・リーグAクラス順位予想~第3位 中日ドラゴンズ/頼れる先発ピッチャーの出現に期待
昨年ブルペン陣を支えた中継ぎの祖父江大輔投手、福敬登投手が今年もフル回転し、あとは先発ピッチャーが出てきさえすれば、打撃は非常に安定していますので、優勝に絡んでいくのではないかと思います。 僕の中では2019年、2020年と2年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞している高橋周平内野手が、今年は首位打者を獲るのではないかという予想をしています。
第2位 阪神タイガース/驚異的なペースで本塁打を量産する22歳 佐藤輝明に注目
タイガースは近年、投手陣が非常に頑張っているので、野手陣がどれくらい点を取っていけるかがポイントとなります。 そこで注目したいのがルーキーの佐藤輝明内野手。 オープン戦では本塁打を量産し、ものすごく調子が良く、期待以上の活躍を見せましたけれども、シーズンに入ってそれが本物かどうか、どれだけ安定した成績を残せるか、1軍のピッチャーのキレにどれだけついていけるかがポイントです。
第1位 読売ジャイアンツ/大エース菅野智之の残留で投手陣が充実
ジャイアンツは菅野智之投手が残留ということで何よりの補強に。 そして先発ローテーション入り確実と言われている、昨季9勝の戸郷翔征投手と8勝のアンヘル・サンチェス投手、DeNAから昨年好成績を残した井納翔一投手がF A加入するなど、先発ピッチャーが非常に安定しています。 そして力がある野手陣に、ベイスターズからFA移籍した一番打者として打てる梶谷隆幸外野手を獲得したので、戦力としては非常に充実しています。
セ・リーグ Bクラス予想展望~横浜DeNAベイスターズ/巧打者 梶谷隆幸の抜けた穴をどうするか
私の古巣、ベイスターズは新型コロナウイルスの影響で、外国人選手の入国が遅れています。 ソト、オースティン、エスコバーら外国人選手全10人が不在という状況。 ベイスターズは外国人選手に頼るところがかなり大きいので、そこの調整がどれくらい順調にいくのかを期待しています。 あとは昨年、リーグ2位の打率3割2分3厘、19本塁打、53打点というキャリアハイの成績を残した梶谷隆幸外野手(巨人にFA移籍)の抜けた穴をどうやって埋めて行けるかがポイントだと思います。