「能登にエール」掲げ支援 富山県内の2団体がチーム結成し炊き出し、参加型イベントも企画へ
能登半島地震の被災地を支援するため、富山県内の一般社団法人2団体が中心となって、支援チーム「能登にエール」を立ち上げ、石川県能登町を中心に活動している。3月末までは大規模な炊き出しなどを実施。今後は高齢者の健康管理や子どもへの支援などに取り組む考えで「もっとさまざまな団体と協力して大きなチームにし、多くの支援方法を考えたい」としている。 能登にエールは、発災直後から能登町で支援活動を続ける一般社団法人ボディセンス・インスティテュート(富山市、BSI)と、滑川市を拠点に同法人の後方支援を行う一般社団法人ばいにゃこ村(同市)の2団体を中心につくる。物資の寄付や人的派遣、寄付金などで協力し、県内外の企業や個人も参画する。 これまで現地は停電や断水が長く続いてきたため、炊き出しに力を入れてきた。ばいにゃこ村が指定管理者を務める中滑川複合施設「メリカ」では1月中旬から毎週、県内外のボランティアが集まり、毎週約2千食分の総菜やおにぎり、現地で調理するための野菜のカット作業などを行った。
食事はBSIが毎週末、能登町内の避難所9カ所を中心に各地へ届け、延べ2万食以上を提供。合わせてがれきの撤去作業などにも取り組んだ。 4月以降は、子ども食堂や運動・ヨガ教室を現地で開くほか、子どもたちへのランドセルの寄付、制服費用の助成、仮設住宅に入居した高齢者らのコミュニティーづくりなどにも関わっていきたい考えだ。 BSIの高橋由紀代表理事は「ただ何かを提供するだけでなく、参加型のイベントなど、現地の人と一緒に取り組める活動にシフトしていきたい」と話す。 食材などの寄付協力を募っている。申し込みや問い合わせはBSIのホームページから。