江戸時代の豪商・前野家が残した埋蔵金伝説に迫る! トレジャーハンターが赤外線サーモカメラで調査
移築された前野家の米蔵を赤外線サーモカメラで捜査!
八重野さんにはもう1つ、気になっている場所があります。それは前野家とゆかりが深かった家の屋敷跡にある“前野家の米蔵”です。全国で土壁から小判が出土した前例は複数存在するため、期待が高まります。扉には、前野家の家紋「橘」がしっかり刻印されていました。
重要文化財なので、掘ったり削ったりはできませんが、金属探知機を当てて確かめることはできます。八重野さんが用意したのは、物の温度が色の違いで分かる「赤外線サーモカメラ」です。猛暑日の中、数時間調査しましたが、何も見つかりませんでした。
ここで朗報!前野家の子分の蔵に小判が埋め込まれているらしい
ここまで何ひとつ埋蔵金につながる物的証拠が見つかりませんでしたが、ここにきて、数年前に発覚した新たな情報がありました。前野家の子分の蔵には、いまだに小判が埋め込まれているというのです。場所を特定しないことを条件に、取材交渉が成立しました。 家主が持ってきたのは、この蔵から出てきた江戸時代の古銭、寛永通宝でしたが、中には1枚数十万円で取引される超激レア古銭も存在するので、決して侮れません。
見つかった小判を八重野さんが鑑定したところ、これは「当て小判」といわれ、千両箱に大量の小判を入れる際、包みの底を安定させる下敷きとして置くものなのだそうです。埋蔵金は見つかりませんでしたが、その伝説の片鱗には辿り着けた気がします。
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