神戸WTB山下楽平共同主将、東京ベイ戦で公式戦出場100試合達成/リーグワン
ラグビーリーグワン1部の神戸は19日、第14節の東京ベイ戦(21日、札幌ドーム)に向け、神戸市内で練習した。出場メンバーも発表し、WTB山下楽平共同主将(32)が3戦連続で先発。チームでの公式戦出場が100試合となるベテランは「チームにとって絶対に負けられない闘い。自分も節目の100試合の集大成をみせる」と力を込めた。 神戸はここまで7勝5敗1分けの総勝ち点36の5位。今節で同43で4位の横浜が相模原に勝って総勝ち点を47以上に伸ばし、神戸が東京ベイに8点差以上で敗れた場合、この時点で神戸の5位以下が確定し、4位以内が条件のプレーオフ進出が消滅する。 その大事な一戦に向け、山下楽は共同主将として「ここまでやってきたラグビーを信じてハードワークすれば、良い結果がついてくる」とチームを鼓舞。「自分のパフォーマンスをきちんと出した上で、どれだけチームを引っ張っていけるか。声のかけ方とか意識したい」と決意を語った。 大阪・啓光学園高2年時に全国優勝を経験した山下楽は京産大を経て2014年にトップリーグ(TL)時代の神戸製鋼に加入。1年目からTLの最多トライゲッター、新人賞に輝くなどレギュラーとして活躍。リーグワン初年度の一昨季も11トライで最多トライゲッターを受賞するなどトライへの嗅覚、勝負強さを発揮してきた。 12試合に出場し、4トライの今季も第8節のトヨタ戦(○57-22)の後半、自陣深くで相手パスをインターセプトして約80メートルを走り切り、試合の流れを大きく引き寄せる値千金のトライを決めている。 「(チームに)入ったときは試合に出られるなんて思っていなかった。100試合(出場)なんて夢のまた夢」と喜びをかみしめた山下楽は「今季は(トライが)少し少ない。頑張ります」ときっぱり。絶対に落とせない窮地の闘いで10年目のベテランが存在感を見せつける。(月僧正弥)