【競馬】ダート短距離は単勝回収率165%のドゥラメンテ産駒を狙え ダート戦に強い種牡馬まとめ
盛り上がりを見せるダート路線
ウシュバテソーロのBCクラシック挑戦やミックファイアの無敗での南関東三冠達成、3歳ダート三冠の新設などで、ダート路線が空前の盛り上がりを見せつつある。 【アルゼンチン共和国杯2023 注目馬】東京コースは複勝率100%、得意舞台で能力全開だ! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) そこで今回は「ダート戦に強い種牡馬」をテーマに、「短距離戦」、「マイル・中距離戦」、「長距離戦」の3つの距離区分でデータ検証を行う(参照するデータは2020年11月1日~2023年10月29日の過去3年)。
短距離戦のドゥラメンテ産駒
まずはダート短距離戦について。調査対象は1400m以下のダート戦だ。 <ダート短距離戦に強い種牡馬> ヘニーヒューズ【175-138-118-1051】勝率11.8%/連対率21.1%/複勝率29.1% ロードカナロア【106-90-77-863】勝率9.3%/連対率17.3%/複勝率24.0% シニスターミニスター【74-67-71-527】勝率10.0%/連対率19.1%/複勝率28.7% ドゥラメンテ【36-30-15-327】勝率8.8%/連対率16.2%/複勝率19.9% 最初に取り上げるのはヘニーヒューズ産駒。注目したいのは新馬戦の成績で、【22-10-14-57】勝率21.4%、単勝回収率137%と非常に優秀だ。東京競馬場の新馬戦に限定すると【6-2-2-9】勝率31.6%、単勝回収率244%で、信頼度と妙味の両方がさらに上昇する。距離短縮で結果を出す産駒が多く、この条件では【50-39-27-255】で勝率13.5%、複勝率31.3%、単勝回収率98%。これは距離延長組(勝率8.6%、複勝率26.7%、単勝回収率95%)や同距離組(勝率10.9%、複勝率27.1%、単勝回収率56%)を上回る数字だ。また、サンプル数は少ないが、500m以上の距離短縮では【6-1-0-22】で勝率20.7%、単勝回収率320%と特に良い。 次に取り上げるのはロードカナロア産駒。現役時代は芝のスプリンターとして活躍したが、ダートの短距離戦にも活躍馬を送り出している。距離短縮ローテに該当する馬は【40-26-29-298】で単勝回収率106%とプラス域。適性より長い距離で成績を落とし、短距離戦に戻って来たタイミングで妙味が生まれているのだろう。競馬場別成績では、新潟と中山が狙い目。新潟コースでは【12-7-6-74】で勝率12.1%、単勝回収率134%、中山コースでは【19-10-11-116】で勝率12.2%、単勝回収率147%を記録している。 シニスターミニスター産駒は、短距離戦全体の単勝回収率が107%、複勝回収率100%と好調だ。2歳戦に限るとさらに妙味が上昇し、【19-13-13-77】で勝率15.6%、単勝回収率は255%と仕上がりの早さが際立つ。また春競馬(1~5月)では【27-26-32-268】で勝率7.6%、単勝回収率54%と伸び悩む一方、秋競馬(9~12月)では【32-31-25-155】で勝率13.2%、単勝回収率171%と好調である点も特徴だ。競馬場別では札幌、東京、中京、京都、阪神、小倉の6場で単勝回収率100%超えを果たしており非常に優秀。特に狙い目は、東京ダ1400mと中京ダ1200mであり、前者は【17-13-14-70】で勝率14.9%、単勝回収率161%、後者は【12-7-7-43】で勝率17.4%、単勝回収率262%を叩き出している。 芝を中心に活躍馬を続々輩出しており、早逝が惜しまれているドゥラメンテ。実はダート短距離戦での単勝回収率は165%と妙味十分である。特に東京競馬場では、【10-9-1-61】で単勝回収率484%、複勝回収率163%と、見かけたら即買いレベルだ。ただ、芝からのダート替わりでは【4-5-2-71】で勝率4.9%、単勝回収率52%と低調。前走もダート戦だと【30-24-13-236】で勝率9.9%、単勝回収率200%と飛躍的に成績がアップ。狙うならダート2戦目以降がオススメだ。