【世界卓球】張本智和が2点取り! 日本男子、最大の難関タイペイ戦を乗り切る!
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 2月18日 ●男子第1ステージ 〈日本 3ー1 チャイニーズタイペイ〉 ◯張本 5、15、11 高承睿 篠塚 6、ー6、ー5、10、ー6 林昀儒◯ ◯松島 9、ー11、6、ー8、9 荘智淵 ◯張本 10、ー9、3、ー7、3 林昀儒 日本男子チーム、第1ステージ最大の難関だったチャイニーズタイペイ戦に3ー1で勝利を収め、グループ5の1位通過をほぼ確実なものとした。 1番張本のプレーは終始冷静だった。1ゲーム目、高承睿にライジングのバック強打を連発されながら、5ー5に追いついた場面。審判から投げられたボールを、張本は何の力みもなく、柔らかくキャッチした。ごく当たり前のワンシーンだったが、「体の力がうまく抜けているな」と感じた。ここから確実なフォアドライブの3連打、さらにストップ対ストップでもあわてず相手の仕掛けを待ってミスを誘い、6点連取で11ー6とする。 2ゲーム目は7ー4のリードで高承睿がタイムアウトを取ってから、7ー9と逆転を許す。9ー10から計4回のゲームポイントを握られたが、全日本選手権決勝で「あと1本で敗戦」の修羅場を八度もくぐり抜けた張本だ。常に冷静にプレーを進め、17ー15でこのゲームも奪う。3ゲーム目もリードを保って10ー8でマッチポイント。一度は10ー11と逆転を許したが、再び12ー11としてクロスにフォアドライブの連打を決め、両手をあげてガッツポーズ。「まだ先がある」と大きな咆哮はなかった。
林昀儒を相手に素晴らしいプレーを見せた篠塚
2番篠塚は1ゲーム目から回り込んでフォアのカウンターを連発し、11ー6で1ゲームを連取。しかし、林昀儒のチキータはバック深くへ、厳しいコースを襲い、ラリーになってもうまくバックハンドを使いながら台との距離を詰め、篠塚のミスを誘う。2・3ゲームを連取され、4ゲーム目も9ー7のリードから9ー10と逆転されてマッチポイントを握られる。 ここで林昀儒が、あまり見せないフォアのサービスから3球目フォアドライブを強振し、わずかにオーバー。さすがの林昀儒も「奇襲」で早く勝負を決めたかったのか。ここをしのいだ篠塚が12ー10として最終ゲームに持ち込んだが、最終ゲームは2ー2から5点連取を許し、2ー7と離される。ラリーでのあと1本が遠く、最後は6ー11で熱戦に決着がついた。