虎のソナタ ハマの突風で競馬が1面に飛んできた 虎爆勝コンテは飛んでった
(セ・リーグ、DeNA11-9阪神、7回戦、3勝3敗1分、11日、横浜)「ウオッッッ、マジか!」 レイアウトを担当する整理部・田中圭の叫び声が編集局に響いていた。 田中圭(整理部には田中姓が2人いるので圭がつきます)は大の虎党。阪神の試合経過は田中圭のテンションで分かると言われるほど、一喜一憂するのが日常だが、この日は終面を担当。阪神が勝てば終面は競馬でいく予定だったため、油断?した田中圭は大量リードしていた阪神の試合に背を向けて競馬の紙面準備に取りかかっていた。 で、編集総括の西村紳の席に現状を確認するためにきた瞬間、大型モニターに阪神の悲惨な試合が…。大騒ぎしながら、頭の中を阪神にシフトチェンジ。総括の西村も「もしもし! もしもし!」といつも以上の早口で編集局長の生頼秀基のスマートフォンを鳴らし、何度も何度も打ち合わせを敢行していた。 最大7点差の逆転負けは2年ぶり。矢野阪神の悪夢の開幕戦となった2022年3月25日のヤクルト戦(京セラ)以来で、当番デスクの長友孝輔が虎番キャップとして奮闘していたときだ。長友は「あの試合も藤浪(7回3失点)があと1イニング投げていれば試合結果も変わっていたんじゃないかと思います。野球は本当に難しいですね」とブツブツ。日本列島で風が吹き荒れた一日。ちょうど1年前は7連勝でウハウハだったじゃないか。阪神祭を想定してセッセセッセと書いていた紙面コンテはモノの見事に吹き飛ばされた。 鳴尾浜で2軍を取材していたのが、今春に入社したばかりの萩原(はぎはら)翔。奈良市の登美ヶ丘で育ち、研修初日には「まほろば大仏プリン」を手に編集局のメンバーに配り、大好評。タダに弱いわれわれの心を見事にくすぐり、一気に期待の星となった。萩原なら何かするだろうと思って「母の日」の出来事を聞いてみると、母・雅美さんへ贈り物をしたことを明かしてくれた。 「『リンクルショット』というシワを改善したり、張りのある肌を目指すキットがあるのですが、それをプレゼントしました」 聞きながらインターネットで検索してみると、ン万円! ひえぇ~。