ヤフオクドームのハト乱入騒動に決着!?
とんだ珍乱入者が交流戦の開幕シリーズを混乱に陥れていた。密閉されているはずのヤフオクドームにまぎれこんだハトだ。5月31日のソフトバンクー中日戦から、一回に無死二塁で、亀澤の打席の際に、ホームベース付近に降り立って、試合を中断させるなど、たびたび姿を見せてゲーム進行を妨害し選手を動揺させた。 1日の試合でも、2回一死一、二塁で、先発の和田のプレート付近に再びハトが舞い降りた。和田が追い払ったが、その直後に堂上に先制タイムリーを許した。ハトに集中力をそがれた和田は、ベンチ裏では「なんでハトが?」とあきれていたという。 一塁手の内川が牽制球を待っていると走者より先にハトがベースに寄ってきたりと、ヤフオクドームという巨大な鳥かごの中で、やりたい放題。バックネットの上に留まって餌を探している風もあったという。 平和の象徴として五輪の開会式の要綱などには、ハトを演出に使うことなどが義務つけられている鳥だが、ここまでウロウロされてしまうと、試合に支障が出る。 ルールブックによると、飛んでいる鳥に打球が当たった場合は、インプレイとして試合は続行され、ピッチャーの投球が鳥に当たった場合は、ボールデッドとなりカウントされない。実際メジャーでは、剛球左腕だったランディ・ジョンソンの投球が鳥に当たったことがあった(その後、動物愛護団体から訴訟された)。 また「フェアの打球がインフライトの状態で、明らかにプレイングフィールドの外へ出ただろうと審判員が判断したとき、観衆や鳥などに触れた場合には、本塁が与えられる」ともあり、鳥に当たったため明らかな本塁打が本塁打にならなかった場合は、本塁打に認定されるという。 では、今回のハトは、どこからやってきたのか。 実は、5月30日にヤフオクドームで行われたソフトバンクの投手陣による調整練習のときから、ハトがウロウロしていた。スタッフが巨大な網を用意して捕獲に乗り出したが失敗。一羽を球場内に残したまま、交流戦を迎えることになっていた。