プロクレアHD、純利益倍増 2024年9月中間連結決算 青森銀行本店で会見
プロクレアホールディングス(HD)は14日、青森銀行、みちのく銀行など子会社11社を含む2024年9月中間連結決算を発表した。経常収益は前年同期比11.6%増の382億800万円、経常利益は同2.8倍の50億5300万円、中間純利益は同2.27倍の37億2200万円で、増収増益だった。 日銀のマイナス金利政策解除などの金融政策見直しに伴い、市場金利と連動する貸出金利息が増え、利ざやが改善した。株式の売買利益の伸びなどから、有価証券関係利益も増加した。 25年1月1日に青森みちのく銀行への合併を控えているため、青銀とみち銀の銀行別でも公表していた従来の方式から、2行合算のみを公表する方式に改めた。2行合算の経常収益は316億2600万円(前年同期比11.1%増)、経常利益は55億2900万円(同90.9%増)、中間純利益は43億2300万円(同52.8%増)だった。 本業のもうけを示すコア業務純益は40億2300万円(同4.0%減)。コンサルティング業務の収益がHD内の兄弟会社・あおもり創生パートナーズへと移ったことや、合併関連経費の増加が影響した。 経営の健全性を示す自己資本比率は、HD連結で8.41%(同0.19ポイント増)、青銀は8.60%(同0.03ポイント減)、みち銀は7.74%(同0.51ポイント増)だった。 中間決算を踏まえ、HDは25年3月期通期の連結業績予想を上方修正。経常利益は前回予想から10億円増の21億円、純利益は5億円増の8億円とした。 青森銀行本店で開いた会見で、HDの成田晋社長は「金利のある世界となり、預金利息(のコスト増)が先行したものの、すぐ金利に跳ね返る融資商品や有価証券が寄与し、まずまず順調に上半期を終えた。合併に関わる経費が集中する年度ではあるが、金利も含めて悪くない環境の中で、通期でもまずまずの予想を立てている」と語った。