「松竹特別歌舞伎」発表会見に出席した中村獅童

　歌舞伎俳優中村獅童（51）が22日、都内で、全国公立文化施設協会（公文協）主催「松竹特別歌舞伎」（6月30日～7月31日）の発表会見に出席し、初巡業となる長男、陽喜（はるき、6）くんの将来の夢を明かした。 　「僕の好きなものは全部陽喜に見せようと思って」と、後楽園ホールでともにプロレスを観戦したことを報告。陽喜くんはプロレスラーのDOUKIを好きになったという。 　「今の夢は大きくなったら昼の部歌舞伎座に出て、夕方からプロレスの選手になるって」と、まさかの二刀流を志していることを明かした。「歌舞伎役者でプロレスラー、今まで誰もいないからいいと思うよって言ったけど…」と苦笑いした。 　また、陽喜くんへの心配事として「いつも考え事や想像をしてるんです。この前、通学中に駅で頭を看板にぶつけて脳振とう起こして。寝る前に思い出したかのように『駅で倒れたんだ』って。なんで早く言わないんだ」と明かした。「一応病院に連れて行きましたね。考えごとしてると声かけても返事してくれない、聞こえなくなっちゃう。大丈夫かなぁ」と不安げに話した。 　陽喜くんは「六月大歌舞伎」で、初代中村陽喜として初舞台を踏む。「松竹特別歌舞伎」では「橋弁慶（はしべんけい）」で牛若丸役を務め、武蔵坊弁慶役の獅童と親子共演を果たす。 　獅童は「6歳児にしてはハードなスケジュール。一応全部説明したけど、とにかく舞台に出ることが大好きなので『やる』と」と話した。「あまり期待かけ過ぎちゃうと親のエゴみたいになっちゃうんで。教わったとおり、のびのびと病気なく元気よくやってくれればいいかな」とほほ笑んだ。