鹿児島市長選は新人と現職の一騎打ち 桂田、下鶴氏が立候補 サッカースタジアムや福祉、人口減対策訴え
任期満了に伴う鹿児島市長選と市議補選(欠員1)は17日告示された。市長選は、新人で元市議の桂田美智子氏(71)=共産推薦=と、現職で2期目を目指す下鶴隆央氏(44)の2人が立候補を届け出た。いずれも無所属。投票は24日にあり、即日開票される。 【写真】〈関連〉鹿児島市の位置を地図で確認する
前回選挙で4新人による激戦を勝ち抜いた現職に、市民の審判が下される。サッカースタジアム整備の民間主導への転換などを訴える新人が一騎打ちを挑む。 桂田氏はスタジアム整備を「ほかに優先すべきことがある」として争点化する構えだ。高校卒業までの子ども医療費無料化や敬老パス無料化など福祉充実を政策の軸に据えるほか、政治資金パーティーを開催しないことを基本姿勢とする。 下鶴氏はデジタル化を軸に仕組みを変えて社会課題の解決に導くビジョンを掲げる。人口減少時代にも「選ばれるまちをつくる」とし、稼ぐ力の向上や子育て環境整備、県や民間と連携した「オール鹿児島」でのスタジアム整備を訴える。 市議補選は元職2、新人3の計5人が立候補した。党派別では立憲民主が1人で、ほかは無所属。 24日の投票は午前7時~午後8時(旧5町地域などは午後7時まで)、155カ所の投票所である。午後9時半から即日開票され、25日未明までに当落が判明する見込み。期日前投票は18~23日にある。
16日現在の選挙人名簿登録者数は49万2598人(男22万5042人、女26万7556人)。市長選の投票率は、現職と新人の一騎打ちだった2016年に過去最低の25.00%。現職が引退し4新人が出馬した前回20年は38.16%だった。
南日本新聞 | 鹿児島