長崎の被爆体験者訴訟で一部認定 広島の弁護団「問題をはらんだ判決」
長崎の被爆体験者の一部しか被爆者と認められませんでした。 訴訟は2007年に始まり第1陣、2陣ともに最高裁で敗訴が確定していましたが、原告の一部が被爆者と認め被爆者健康手帳を交付するよう再提訴していました。 9日の判決で長崎地裁は国が定めた被爆援護区域外で長崎原爆にあった被爆体験者を被爆者と認め、被爆者健康手帳の交付を命じました。 原告44人のうち被爆者と認められたのは15人で、残りの29人は認定されませんでした。 被爆者と被爆体験者は医療費の助成などに差があり、広島の援護区域を巡っては広島高裁が約3年前に区域外で黒い雨を浴びた人を被爆者として認定し、判決が確定しています。 黒い雨訴訟・弁護団事務局長 竹森雅泰弁護士「広島と同じように全員が行ける(認められる)と思っていたので、問題をはらんだ判決だと思います」