定年間近の1人暮らし。定年後はノンビリ暮らしたいです。現在、ねんきん定期便の額は少ない金額しか載っていませんが、将来月20万円くらい受給できますか?
老齢基礎年金の受給要件
老齢基礎年金の受給資格期間は、平成29年7月31日までは25年以上でしたが、平成29年8月1日より10年以上あれば需給できるようになりました。 「保険料納付済期間」と「保険料免除期間」を足しても、受給資格期間が10年以上にならない場合は「合算対象期間」を加えて10年以上にすることも可能です。 合算対象期間は「カラ期間」とも呼ばれており、年金額には反映されませんが、老齢基礎年金の受給資格期間としてみなされる期間を指します。 合算対象期間には、「国民年金に任意加入していたが実際には任意加入していなかった期間」や「海外に住むなど国民年金制度の対象から除外されていた期間」などが該当します。
ねんきん定期便の見方
ねんきん定期便は年齢によって記載事項が図表1のように異なります。
引用:日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています 将来もらう年金額の目安は、50歳未満の方は「加入実績に応じた年金額」、50歳以上の方は「老齢年金の見込額」を見ると分かります。老齢年金の見込額は、現在の加入実績が60歳まで続いた場合、65歳から受け取れる年金額が記載されています。 もし「ねんきん定期便の見方がよく分からない」「ちょっと質問したいことがある」という場合は、最寄りの年金事務所に相談しましょう。
月20万円の年金受給者は少数なので老後に備えて貯金が必要
年金を月20万円受給するためには、年収ベースで加入期間平均約720万円が必要となります。生活スタイルによっては年金だけの収入では、生活費が毎月赤字になることも考えられるため、老後に備えて貯金もしくは運用などで資産形成しておくことが重要となります。 また年金は受給要件を満たしていれば、原則として65歳から受給開始となりますが、受給年齢を60~75歳までの間で任意で選択することも可能なので、定年年齢や個々の生活事情、受給額の増減など総合的に考えて判断しましょう。 出典 日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 総務省統計局 家計調査報告 (家計収支編) 2023年(令和5年)平均結果の概要 日本年金機構 合算対象期間 日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部