未上場企業の指数連動型ファンドが登場、ユニコーン支援が容易に
(ブルームバーグ): 未上場企業の成長に乗じたい適格投資家にとって、企業評価額が10億ドル(約1500億円)以上のユニコーン企業のどれを支援するかというジレンマを単純化する方法が登場した。それはインデックス(指数連動型)ファンドだ。
フォージ・グローバル・ホールディングスは、ボストンを拠点とする資産運用会社アクイディティと提携し、ベンチャー企業が支援する流動性の高い後期段階の60社のパフォーマンスを追跡する指数に基づく初のファンドを2日にローンチした。同指数はスペースXやセレブラス・システムズ、データブリックスなどで構成される。
昨年12月に発表された「アクイディティ・メガコーン・ファンド」は、上場企業よりも財務の透明性が低い可能性のある未公開企業への投資リスクを分散できる。ここ数年は新規株式公開(IPO)市場が低調だったことから、投資家は多くの未公開企業の上場前の成長を取り込みたい考えだ。
アクイディティの創業者、ビンス・グビトシ共同社長はインタビューで「以前は、企業はライフサイクルのかなり早い段階で株式公開を行っていたが、現在は非公開期間が長くなり、公開市場からのアクセスが途絶えている」と指摘した。
同ファンドがベンチマークとするフォージ・アクイディティ・プライベート・マーケット指数は、S&P500種株価指数やナスダック総合株価指数のような指数と同様、時価総額加重型。評価額が2250億ドルのスペースXは同指数で6.41%のウエートを占め最大の組み入れ銘柄。ストライプやエピック・ゲームズがそれに続く。
原題:Index Fund for Private Firms Makes Backing Unicorns Easier (1)(抜粋)
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Amy Or