好きすぎて働いちゃった?! 365日食べても飽きない甘酸っぱいつゆがクセになる「ざる中華」とは
何かにどっぷりとハマることを"沼にハマる"と言いますが、名古屋には人々が沼にハマるほどおいしい"沼らせグルメ"があります。名古屋市・千種区の自由ヶ丘駅からすぐの所にある「うどんのいなや」(以下、「いなや」)に"沼る"人々を取材しました。 【動画】その日によって麺のゆで時間が変わる?! 毎日食べたくなるほどおいしい秘密はこちら【5分19秒~】
麺がだしに絡んでうまい! 「いなや」の沼にハマる人が続出する理由
朝10時半の開店時刻前からすでに列ができています。次から次へと沼にハマるように来店する客のお目当ては…。 (男性客) 「『みそ中』。これが一番好き」 (女性客) 「全部おいしいけど、いまわが家は『カレー中華』。『いなや』があるから、自由ヶ丘に家を建てた。本当だよ!」 多くの客の胃袋を鷲掴みにする沼グルメ「みそ中華」、通称「みそ中」は、濃厚味噌スープが決め手です。さらに鶏ガラと和風だしで作る自家製カレーをかけた「カレー中華」、通称「カレー中」も人気です。そんな1日約300人が来店する「いなや」の沼にどっぷりハマったのが、定休日以外は店で働く狩野杏奈さんです。 (アルバイト・狩野杏奈さん) 「生まれる前から食べに来ている。『いなや』が好きすぎて、働いちゃいました。毎日でも食べたい。まかないがない日でも食べたい」 生まれる前から親が通っていたという狩野さんは、常連を通り越し、アルバイトとして働くまでに。自宅は徒歩圏内なので「いなや」に家族が集まるのだそう。
麺はトレンドに即反応! 年中同じメニューを食べても飽きない工夫
そんな狩野さんが毎日食べても飽きないメニューが「ざる中華」です。クセになるという理由を尋ねてみると…。 (アルバイト・狩野杏奈さん) 「(Q何がそんなに好き?)つゆの味がめちゃめちゃ好き。甘酸っぱくて、さっぱり食べられる。とにかくおいしい! 完全に『いなや』の沼にハマりました」 「ざる中華」のつゆは、ムロアジ100%の和風だしに、酢やゴマ油などを加えたものを使用。他にも、うどんスープやコク深い味噌スープ、カレー専用など、麺や食べ方に適したスープを使っています。さらに元々製麺所だった「いなや」では、店の裏で麺も製造しており、味やコシなど素材にこだわったうどんや中華麺、そば、ひやむぎ、きしめんを年中提供しています。 (娘・中村優花さん) 「うちのお父さんは、トレンドに敏感。『うちのきしめんは幅が狭すぎる! 』と幅広にした。そうしたらめっちゃ売れるようになった。中華麺も冬は少し太くしている。夏は『ざる中華』が人気で、麺を細くしたほうが口当たりがいい。季節によって若干変えている。毎朝兄たちが出来上がった麺を見てゆで時間を決める」 中村さん一家で経営する創業67年の「いなや」は、細かいところにまでこだわり抜いてきます。