<いざ!頂点へ・24センバツ報徳学園>選手紹介/4 /兵庫
◇基本立ち返り成長 辻本侑弥選手(2年) 低めで安定した球が真っすぐに相手のグラブに吸い込まれていく――。そんな軌道を思い描きながら、塁間より少し広めに間隔を取って仲間と投げ合う。「やっぱりキャッチボールは基本中の基本だなって」。昨夏以来、筋トレに励み、投手陣にも教えを請うて課題の肩の弱さを克服しようと取り組んできた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 今大会から本格導入される新基準の「低反発バット」対策も同じ。素振りなど基本的な練習を繰り返し、芯に当てる感覚を体に染み込ませている。 報徳学園中の頃は「でかいな」と見上げていた先輩の立場になり、中学生が小さく感じる。成長した姿を、両親や少年野球時代の恩師たちに見てほしい。「絶対1ケタ台の背番号を取る」と誓う。 (1)175センチ・74キロ(2)左・左(3)外野手(4)報徳学園 ◇野手の主将に任命 福留希空(のあ)選手(2年) 負けず嫌いで気が強く、球技大会や運動会でも燃えるタイプ、と自己分析する。実際、球技大会での熱血ぶりが大角健二監督の目に留まり、別メニューの練習の多い投手の間木歩主将と並ぶ「野手の主将」を任された。「びっくりした。いろいろやらかして、監督にはやんちゃなやつだと思われているんで……」と頭をかく。 とはいえ、中学時代も主将。仲間にげきを飛ばし、ミーティングでは後輩からも意見を引き出して役割を果たそうと懸命だ。 昨年秋から打撃が振るわず自信を失った時もあったが、俊足と初球から振り切る積極的なバッティングが持ち味。大角監督は「チームのキーマン。どれだけ頑張ってくれるかで得点力が変わる」と断言する。 (1)177センチ・72キロ(2)右・右(3)外野手(4)西宮市立上甲子園 ……………………………………………………………………………………………………… 【データの見方】 (1)身長・体重(2)投・打(3)ポジション(4)出身中 〔神戸版〕