国分寺強盗前にも管理役に出入金 「複数の口座を運用していた」
首都圏で相次ぐ強盗事件のうち、埼玉県所沢市の事件の資金管理役として、強盗致傷などの疑いで逮捕された職業不詳武藤恵子容疑者(26)の銀行口座に、所沢事件の前日に起きた東京都国分寺市の事件前にも不審な出入金があったことが5日、捜査関係者への取材で分かった。県警などの合同捜査本部は他事件との関連を捜査している。同日、容疑者を送検した。 捜査関係者によると、国分寺市で起きた強盗の被害金も口座に振り込まれた疑いがある。武藤容疑者が「複数の口座を運用していた」と供述していることも判明。合同捜査本部は、闇バイトに応募した強盗の実行役らとの金の受け渡しなどに使われたとみている。 所沢の事件は10月1日未明に発生し、森田梨公哉被告(25)=強盗致傷罪などで起訴=ら複数人が住宅に侵入、現金約16万円が奪われたとされる。捜査関係者によると、実行役らが同じ日に、武藤容疑者名義のインターネット銀行の口座に入金した形跡があるという。武藤容疑者は強盗の被害金を集め、実行役らに報酬を支払っていたとされる。