目の前の距離の救命救急センターが受け入れ拒否した「心停止の19歳」が死亡=韓国
朝鮮大学病院の救命救急センターに受け入れられず 500メートル距離の全南大学救命救急センターに移送
心停止状態で発見された大学生が、近くの大学病院の救命救急センターに余力がなく、他の大学の救命救急センターに搬送されたが、結局死亡した。 光州(クァンジュ)東部警察署は13日、「5日朝、朝鮮大学校校内で心停止状態で発見されたAさん(19・女性)が昨日死亡(脳死)の判定を受けた」と発表した。 Aさんは5日午前7時30分頃、朝鮮大学校体育学部前のベンチに倒れた状態で発見された。学校職員の通報を受けて出動した119救急隊は、Aさんがいる場所から100メートルの距離の朝鮮大学病院の救命救急センターに移送しようとしたが、同センターが連絡に応じず、約500メートル離れた全南大学病院の救命救急センターに移送した。 当時119救急隊は、朝鮮大学病院の救命救急センターにビデオ通話を使って「スマート医療指導」を要請したが、朝鮮大学病院の医療スタッフは「処置不可」の判断を下した。その後、救急隊は同病院の救命救急センターに移送するために2度電話をかけたが、センター側は出なかった。当時、朝鮮大学病院の救命救急センターには外科、整形外科の教授2人が勤務していたが、他の患者の診療にあたっており連絡に応じられなかったことが分かった。教授7人が2人ずつ3交代で勤務していた朝鮮大学病院の救命救急センターは、医療スタッフの業務負担を減らすために他科の専門医を投入した初日だった。 警察の調査で、Aさんは事故の前日、大学のサークルの農村ボランティア活動に参加した後、明け方まで他の学生たちと酒を飲んでいたことが分かった。 警察は犯罪容疑点がないとみて、事件を終結する予定だ。 キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )