「ことしはメスのクマ520頭捕獲」北海道が保護管理委員会で生息数増加抑制のため目標定める
STVニュース北海道
道内でクマの個体数が増加しているなか、道は2024年5月まで行われていたクマの春期捕獲の結果を受け保護管理検討会を開きました。 道内全体で1年間に520頭のメスを捕獲する方針です。 (酪農学園大学佐藤 喜和 教授)「計画を具体的に見直してプロセスの中で、しっかり実現できる計画に変えていきたい」「地域差が非常に大きいことも念頭に置いておくべき」 道が開いたヒグマ保護管理検討会では2023度、道が実施した人身被害防止対策などの報告が行われました。 2024年2月から4か月間実施された春期管理捕獲は、クマの人里出没を防ぐことやクマ対策に必要な人材育成が目的で、捕獲されたクマは11市町村で14頭でした。 雪どけが早く足跡を見つけにくかったなどの理由で2023年よりも捕獲数が減少しています。 道が作成した計画では、5年間でメスのクマを2320頭捕獲する方針ですが、2023度までに捕獲したのは全体のおよそ37パーセントで、すべての地域で捕獲上限に達していません。 ( 酪農学園大学佐藤 喜和 教授)「多くの地域が捕獲を抑制しているわけではなくて、出てきている個体をとっていくだけだと捕獲上限の数字に達しない実態があると思う。個体数増加を止めるという意識を持った場合には、より積極的な捕獲を考えていかなければならないと思います」 道は、クマの生息数増加を止めるために道内を6つのエリアに分け、それぞれメスの年間捕獲数の目標を定め、合計520頭を捕獲することで個体数を管理していく方針です。