「痴漢」の実態明らかに……都が初の大規模調査 女性の45%が経験、4割超「我慢、何もできず」 周囲が止める効果的な方法は?
■周囲の行動で痴漢ストップ…9割超
有働キャスター 「誤解があったら困る、と思う人もいるでしょうね」 小野委員 「(今回の令和5年度痴漢被害実態把握)調査では、『痴漢を目撃したのに具体的な行動を取らなかった』と答えた人は49.1%。その理由の多くが『確証が持てなかった』でした。それで踏み出せない場合があるといいます」 「ただ大事なのは、周囲の人が対応したことで、行動したことで痴漢が止まったケースは9割以上に上りました」
■痴漢されたら、目撃したら…どう行動?
有働キャスター 「そうすると周囲の対応が大事ということになりますが、具体的にどうしたらいいのでしょうか?」 小野委員 「痴漢抑止活動センターの松永弥生代表理事に聞きました。被害に遭ったら体の向きを変える、『痴漢です』と声を上げづらい場合は『当たっています』『どけてください』など周りの2~3人に気付いてもらえるような声で言うのがいいということです」 「目撃したら、確証が持てなくても被害者に『体調悪いんですか?』と聞いてみるなど、さり気ない行動で痴漢を止めさせることもできます。(大切なのは)とにかく誰かが声を上げることだといいます」
■落合さんに聞く…電車での痴漢防ぐには
小野委員 「また、痴漢対策の警視庁の無料防犯アプリ『Digi Police(デジポリス)』もあります。『痴漢です 助けてください』などと、画面に表示できます。まさに、周りの人とのコミュニケーションに使えます」 落合さん 「痴漢の多くが満員電車で起きることを考えると、満員電車に乗らなくていいように、学校や職場の対応をしていく方がいいと思っています」 「少しドラスティックですが、痴漢被害を防ぐための時差通勤や時差登校を検討するのもありかなと思います。その方が鉄道会社も助かるのではないでしょうか」 有働キャスター 「そういうやり方も含めて考えていかなければいけません。とにかく痴漢する人が卑劣なだけで、被害者は全く悪くありません。周囲の人が痴漢を止められるということは、もっと広まってほしいと思います」 「声をかけてくれた、というだけで被害者の恐怖が和らいだという声もあります。みんなで、ぜひできることを積極的にやっていきたいです」 (12月26日『news zero』より)