お立ち台の阪神・石井（左）と小幡

　猛虎のリリーバーはやっぱり頼もしい。阪神・石井大智投手（26）が21日のDeNA戦（甲子園）で三者連続三振の好リリーフでサヨナラ勝利を呼び込んだ。この日は両軍無得点の9回から3番手で登板。1イニングを無失点に抑えて今季初勝利を挙げ、チームに3連勝をもたらした。 　先頭の牧には中前打を浴びて走者を許したものの、ここからギアを引き上げると圧巻の投球を見せた。「好打者でホームランもある」と警戒していた次の宮崎は152キロの直球で空振り三振。続く筒香に対しては「理想通りの動きをしてくれた」と自ら振り返った鋭く沈むシンカーでハーフスイングを誘い、空振り三振に打ち取った。 　そして山本には150キロ台の直球で追い込み、最後はフォークで空振り三振。「ブルペンから荒れてたので大丈夫かな」と明かすなど好調ではなかったとしながらも「修正ができて、結果につながって良かった」と笑顔を見せた。 　試合後はお立ち台に上がり、昨年5月11日のヤクルト戦（甲子園）でのプロ初勝利を思い出しつつ「初勝利のときも小幡が走塁（内野ゴロの間に決勝のホームイン）で頑張ってくれて。すごく感謝します」と笑顔を見せた。 　最後はファンに向かってパフォーマンスのサポートを要求。自身がトレーニング好きとあって「明日も勝ちマッスル！」というワードを虎党と一緒に絶叫し、球場全体を大きく盛り上げていた。