【ラジオNIKKEI賞】能力GⅠ級! サトノシュトラーセ重賞初制覇へ
今週から夏の福島開催がスタートする。30日のメインは3歳馬によるハンデGⅢ「第73回ラジオNIKKEI賞」だ。好素材サトノシュトラーセは重賞の近2戦で悔しい競馬が続いている。初Gタイトルをゲットして春のうっぷんを晴らし、実りの秋へつなげたい。 みちのく福島で高いポテンシャルを見せつける。サトノシュトラーセは2歳秋に未勝利戦を勝って挑んだ京都2歳Sで、勝ち馬シンエンペラーと0秒1差の3着に食い込んだ。のちの日本ダービー馬ダノンデサイル(4着)を頭差押さえており、潜在能力は春のクラシック上位陣と比べてもヒケを取らない。 近2走は毎日杯で6着、青葉賞は直線で内から大きく寄られる不利を受けて0秒2差の4着…。「前走は不利があったからね」と、友道調教師は悔しそうに振り返る。春のクラシックレースには参戦できなかったが、秋への飛躍を目指す面々が集まったここで力を示しておきたいところ。「京都2歳Sで走っていたメンバーを考えると十分にやれる」と、トレーナーは力を込める。 1週前追い切りは栗東CWコースでM・デムーロ騎手を背に6ハロン83秒8、ラスト1ハロン11秒4をマーク。併走した2頭には遅れたが、「ズブいところはあるが、状態はいい」と、ジョッキーの感触は悪くない。臨戦態勢は着々と整いつつある。 福島には初めて出走。「しまいの脚がしっかりしているし、小倉の2000メートルを勝っていて自在性もあるので、小回りの福島にも対応してくれると思う」と、指揮官は愛馬を信頼して送り出す。重賞初制覇を足がかりに、秋へ大きくジャンプアップしたい。(夕刊フジ)