ソフトバンク「クイーンズカップ」女子野球普及の力に…選手「大会少ないので力試せる機会は貴重」
ソフトバンクは、女子野球の普及に取り組んでいる。6月には福岡県内で九州、沖縄の高校とクラブチーム計8チームによるトーナメント「クイーンズカップ」を主催した。今年は新たに、優勝チームと読売ジャイアンツ女子チームとの親善試合の機会を設けるなど認知度や競技力の向上につなげようとしている。 【写真】巨人女子チーム入団、大分県玖珠町出身の瀧石かの子さん
大会は2019年に始まり、20、21年はコロナ禍で中止となったが、22年から再開。今年は2日に鹿児島・神村学園高と熊本・秀岳館高による決勝が行われた。舞台はデーゲームが終わった後のみずほペイペイドーム福岡で、序盤から得点を重ねた神村学園高が5―3で優勝を飾った。
入場無料だったが観客はわずか。それでも、秀岳館高の北里果音主将(18)は「プロがやっているドームでプレーできて、すごく楽しかった」と振り返った。神村学園高の国藤亜樹主将(17)は「女子は大会が少ないので、力を試せる機会は貴重。目標が明確になると、練習に取り組む姿勢も変わる」と感謝し、22日にドームで行われた読売ジャイアンツ女子チーム戦では、4―3で逆転サヨナラ勝ちする健闘を見せた。
女子野球を巡っては、巨人のほか西武と阪神が女子チームを創設。高校の全国大会の決勝が東京ドームや甲子園で開催されるなど環境が整いつつある。しかし、選手やチームの数は関東や関西と、ほかの地域で差があるという。ソフトバンクのスポーツ振興部の担当者は「九州の女子野球は、まだまだ途上。ホークスができる支援をさらに模索する」と話している。(平島さおり)