「一番悔しかった」シード喪失を乗り越えた大里桃子 成長を証明した3勝目
「今週は取り組んできたスイングがうまくいって、不安がなくなって、最後まで気持ちよくクラブを振れました。昨年のゴルフがウソのようにうまくいきました」 1998年度生まれの“黄金世代”の一人。今季は臼井麗香、小祝さくら、天本ハルカ、先週「ヨネックスレディス」の新垣比菜に続き、5人目の同世代優勝者になった。「ヒナちゃん(新垣)の姿を見て“優勝っていいな”と思った。タイミング良く(同週の全米女子オープン)で渋野(日向子)も2位になって」。刺激をもらい、今大会の優勝で初メジャーとなる「AIG女子オープン(全英女子)」(8月22日開幕/スコットランド・セントアンドリュース オールドコース)の出場権もゲットした。
「まずはパスポート。明日、熊本の実家に帰るので手続きしないと」とおどけた。海外に出るのは高校以来。仲良しで全英歴代覇者の渋野に連絡をするつもりだ。「ぜひ練習ラウンドを一緒にしてもらいたい。経験者にいろいろ教えてもらいたいです」。プロ9年目、25歳にして大里のゴルフ人生が大きく開けてきた。(神戸市北区/加藤裕一)