河野太郎防衛相が就任会見「日米韓しっかり連携することが大事」
河野太郎防衛相は11日夜、防衛省での就任会見に臨み、「世界の平和、そしてこの国をしっかり守っていく」と抱負を語った。 【動画】河野太郎防衛相が就任会見「世界の平和、この国をしっかり守っていく」
「ポスト安倍」「総理大臣」に意欲
冒頭発言では、上皇さまが「平成は戦争のない時代だった」と振り返られたことに触れ、「令和も必ずそのようにしなければならない。世界の平和、そしてこの国をしっかり守っていく」と述べた。 外務相から防衛相に横滑りした河野氏は、日韓「秘密軍事情報保護協定」(GSOMIA)の破棄問題など、対立が安全保障面にも波及した日韓関係に関して、「やや政府間が厳しい状況にあるのは現実だが、北朝鮮の脅威に向きあうために、日米韓がしっかり連携していくことが大事。そして日米韓が連携していくには日米、日韓、それぞれ連携が取れていることが大事」との認識を示した。 さらに安全保障の枠組みについて「『日米2+2』だけではなく、日英、日仏、日露、日印というのもある。『2+2』までいかなくとも、2国間、多国間のさまざまな協力関係を作り出す中で、日本の平和、世界の平和と安定を作り出していかなければならない」と語った。 米国では安全保障問題を担当するボルトン大統領補佐官が突如解任された。イランや北朝鮮に対する強硬派として知られた同氏だったが、「ボルトン氏とは何度もお目にかかった。意見の一致するところ、若干意見は違うがなぜそう考えるかという説明をクリアにしてくれる方で、仕事のやりがいのある方だったと言ってもいい」と振り返り、「また新しい方との人間関係の構築をする」とした。 河野氏はツイッターで約96万のフォロワーを抱え、外務相時代も積極的に投稿してきた。「多くの方にフォローしてもらうと、その中で外交的な話を読んでもらえた。できれば自衛隊の活動や安全保障政策について、情報発信に努めていきたい。もともと暇つぶしで始めたものだが、これだけフォロワーが増えたので使わない手はない」と防衛相としても活用していく考えを示した。 河野氏は「ポスト安倍」の一人とみなされる政治家だが、「初当選したときから、いずれ首相になって自分の持っている政策をやりたいと思っていた。いずれ『ポスト』でなくなるときがくるように努力したい」と総理大臣への意欲を見せた。