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東京・池袋にあるデパート地下の衣類売り場で、女性のバッグから財布を盗んだとして、72歳の無職の女が逮捕されました。警視庁は、年末年始のスリ被害への注意を呼びかけています。 警視庁によりますと、窃盗の疑いで逮捕された72歳の無職の女は今月20日、豊島区池袋にあるデパート地下の特設衣類売り場で、76歳の女性の手提げバッグから現金およそ5万円などが入った財布を盗んだ疑いがもたれています。 女性は左腕にバッグをかけながら商品を選んでいましたが、女は売り物の衣類でバッグを覆い、手元が見えないようにして財布を抜き取ったとみられています。 女はおよそ30年前からスリを繰り返す常習者で、年末年始で周辺を警戒していた捜査員が女を発見し、動きを追跡したところ犯行に及んだため、その場で現行犯逮捕したということです。 調べに対して女は「お金がなくてつい盗んでしまいました」と容疑を認めているということです。 人が集まる場所ではこうしたスリの被害が多くなる傾向にあり、警視庁は今月15日から年末年始の警戒を強化していました。都内のスリ被害はことし1月から11月末までに450件確認されていて、去年の同時期と比べておよそ200件増加したということです。新型コロナの行動制限の解除によって人流が増加したことが原因のひとつとみられ、警視庁は年末のカウントダウンや初詣など、人が集まる機会の多い年末年始のスリ被害に注意を呼びかけています。