【花粉症治療も保険適用?】最近は季節問わず花粉症に悩まされています。本格的な治療にはいくらかかりますか?
春に限らず、一年を通して花粉症の症状で悩まされる方は少なくありません。ドラッグストアで購入できる薬で対処する場合もありますが、症状が重くなると、病院で治療が必要なケースもあります。 花粉症の治療には保険が適用される場合があるため、本格的な治療でも、多くの方は3割負担で受診が可能です。今回は、花粉症の治療に必要な費用や、保険適用についてご紹介します。
花粉症治療に必要な費用
花粉症対策には、さまざまな方法があります。政府広報オンラインによると、日本での主な花粉症対策は、以下の3つです。 ・発症等対策 ・発生源対策 ・飛散対策 発症等対策とは、自分でお金を払って薬を購入したり治療を受けたりする対策を指します。薬を服用して症状をおさえる対策が対症療法、アレルギーそのものの改善を図る対策がアレルゲン免疫療法です。 アレルゲン免疫療法は、対症療法では改善がみられない方におすすめの方法で、花粉が飛び始める前から治療を開始することが勧められています。 ◆舌下免疫療法 舌下免疫療法は、名前の通り、舌の下で少量の花粉エキスを錠剤で服用して、花粉症の症状改善を目指す方法です。やり方を教わったあとでならば、自分で服用できます。ただし、毎日服用し続ける必要があり、服用前後の2時間は激しい運動も避けなければなりません。 花粉症の舌下免疫療法で使われる薬は、錠剤で服用する「シダキュア」です。費用は、月額だと1500円、年換算で1万8000円が目安です。治療は3年以上が推奨されており、3年間服用したとすると費用は5万4000円になります。 ◆皮下免疫療法 皮下免疫療法とは、腕の皮下へ注射して症状の改善を目指す方法です。 例えば、少しずつ投薬量を増やしながら週2回のペースで注射して、2ヶ月後からは量を変えずに週1回のペースで、3ヶ月後には同量を2週間に1回のペースで、5ヶ月後には同量を月に1回と、徐々に投薬間隔を減らしていきます。最終的には月に1回のペースで3年以上継続する点が特徴です。 注射で投与する量により、費用は変動します。政府広報オンラインで公表されている目安金額は、毎月600~2500円です。月に600円だとすると、1年で7200円、3年だと2万1600円になります。