5季ぶりF1リーグ復帰・ヴォスクオーレ仙台 守護神・税田拓基「シュートはどんどん打って」…6月1日開幕戦
5季ぶりにF1リーグに復帰したヴォスクオーレ仙台は6月1日、バルドラール浦安と敵地での開幕戦で激突する。フットサルのトップリーグで、チームは勝ち点40を目標に、過去最高順位となる9位以上を目指す。日本代表経験もあり、チームの要となる33歳のゴレイロ(GK)税田拓基(さいた・ひろき)が今季にかける思いや、古巣・浦安戦に向け意気込みを話した。 頼れる守護神・税田が最後方から勝利に導く。チームとしては5年ぶり、税田としては3年ぶりのF1リーグ。ハイレベルな戦いで、守備の時間が増えることも予想されるが「僕自身、シュートを受け続けてる方がパフォーマンスが上がるタイプでF1の方がやりやすい」と歓迎する意向さえ示した。「シュートはどんどん打ってもらって、止めれば僕が勢いに乗るだけ。自分で鼓舞しながらパフォーマンスを上げていけるので、そういうイメージをして楽しみながら臨みたい」と力強く前を見据えた。 仙台には17年から所属していたが、赤字経営の影響からリーグライセンスが不交付となった20年に一度は退団。その後は浦安に移籍してプレーをしていたが「最後のキャリアを仙台で過ごせれば」という思いもあって、F2リーグに再度参戦した22年からチームに復帰。「自分もこの年齢でフットサルに関して何ができるかを考えた時に、少しでもこのクラブの歴史を進めるためにも手伝うことがあれば」。今ではGKの練習メニューも自身で考えるなど、チームのために一役買っている。 試合ではシュートストップはもちろん「チームに安心感を与えるのが僕の仕事」と、大声で指示を出し攻守で存在感を発揮している。「後ろでちょっと怖いなと思われていると、ディフェンスもずれて攻撃にも影響してくる。、フットサルをやる上で大きなポジションなので、責任感を持ってやれれば」。コートの狭い競技だからこそ全体を冷静に見渡し、チームをまとめている。 昨年は7月2日のホーム開幕のアグレミーナ浜松戦(4〇3)で「右アキレスけん断裂」という大けがを負ったが、驚異の回復力を見せて同10月21日にはベンチ入り。今年2月、エスポラーダ北海道とのF1・F2入れ替え戦では圧巻のパフォーマンスで昇格に導いた。 現在では負傷した右足首の影響も全くない。古巣・浦安戦に向けては「我慢をする時間が増えるので声がけをしてシュートを打たせないことや、体を張ってボールを止めることを心がけていければ」と意欲。守護神が躍動し、最高のスタートを切る。 (山崎 賢人) ◆税田 拓基(さいた・ひろき)1991年2月15日、埼玉県生まれ、33歳。埼玉南陵高でサッカー部に所属。2009年からヒューマンアカデミーフットサルカレッジに所属し、10年からバルドラール浦安セグンドに加入。12年からバルドラール浦安に昇格し、17年にヴォスクオーレ仙台に移籍。173センチ、80キロ。 ◇F1リーグ 6月1日に開幕するレギュラーシーズンでは、全12チームがホームアンドアウェー方式による総当たり方式で22試合を行う。その後、上位6チームと下位6チームに分かれ、1回戦総当たりのファイナルシーズンを戦い、最終順位を決める。
報知新聞社