ふくちアイスアリーナ(青森・南部町)、本年度休館 30年以上使用の冷凍機故障、今冬までの復旧困難
青森県南部町は24日、同町苫米地の屋内スケート場「ふくちアイスアリーナ」を本年度、休館すると発表した。リンクの冷凍機が故障し、今冬までの復旧が困難になったことが理由。来年度以降の営業については未定といい、町は今後、関係機関と協議しながら決めたいとしている。 同アリーナは1993年12月にオープン。合併前の旧福地村が事業費5億2263万円をかけて整備した。縦30メートル×横60メートルのリンク1面を備え、通常は10月上旬から翌年4月上旬までの冬期間のみ使用。これまで冬季国体や県素人アイスホッケー大会の会場になっているほか、町内外のアイスホッケーチームやフィギュアの練習拠点としても使われている。 町によると、冷凍機は開業以来30年以上経過し老朽化。4月下旬に故障が判明したが部品調達が困難で、新しい冷凍機を導入するには1億円以上の費用がかかるという。 町は24日、同アリーナを利用している団体などに本年度の休館を通知した。工藤祐直町長は取材に「改修費用や改修期間などを考慮しながら、今後について関係機関と協議したい。どういうやり方にしても今シーズンには間に合わないため、利用者に迷惑がかからないよう早めに知らせることにした」と述べた。 なお、同アリーナに隣接するバーデハウスふくち(プール・温泉)とアヴァンセふくち(宿泊施設)、ふくちジャックドセンター(産直施設)はこれまで通り営業を続ける。同アリーナを含めたこれら4施設は指定管理者の南部町健康増進公社が運営している。指定管理料は4施設合わせて2600万円。