梅北地下道19日朝で閉鎖 利用者「梅田の風景また変わる」
梅北地下道19日朝で閉鎖 利用者「梅田の風景また変わる」 報告・撮影:柳曽文隆 THEPAGE大阪
大阪市北区のグランフロント大阪と梅田スカイビルなど大淀方面をつなぐ「梅北地下道」の大部分が19日に閉鎖され、新たに用意された地上通路に振り替えられる。 建て替え工事進む阪神百貨店 歩道橋から撮った昔と今の風景
東側150メートルを19日午前10時に閉鎖
都市再生機構(UR)の発表によると、この地下道は全長約200メートルで大部分の150メートル(東側)を19日午前10時に閉鎖。残る50メートル(西側)は、JR東海道線支線の地下を通るため残される。 しかし、うめきた2期再開発で東海道線支線が地下化されると、2024年ごろには地上線路を撤去。地上が通れるようになると、残りの地下道も閉鎖される予定だ。
開通当初は全長500メートルだった
URによると、うめきた地下道は、旧国鉄梅田貨物駅の建設によって分断された地域を地下で結ぶ道路として1928年(昭和3)に開通。現在も梅田と大淀方面とをつなぐ道路として多くの利用者がいる。 開通当初は全長500メートルだった。しかし、うめきた1期開発で2006年、約300メートルが撤去され地上へ振り替えられた。今回の工事でさらに約150メートルが地上へ振り替わることになる。
「デートでここを通ったのが最初」
18日午後も、多くの人がこの地下道を利用する。仕事先から大阪駅へ向かっていた兵庫県宝塚市の40代会社員の男性は「閉鎖されるんですか。知らなかったです。それを思えばよく使わせてもらいました。自分が若い頃に梅田スカイビルができて、デートでここを通ったのが最初だったと思います。別に思い入れがあるとかではないけど、閉鎖と聞くとちょっと寂しい感じもしますね」と話す。 グランフロント方面から大淀方面へ向かっていた大阪市の60代女性は「昔は夜通るのが怖かった。地上になれば明るく広々と歩けると思います。夏は暑くて冬は寒くて、このぼんやり暗い感じが当たり前の風景でした。梅田がまた変わるね」と話していた。