肉は毎日食べてもOK? 健康におよぼす影響を解説
どのくらいの量が「健康的」?
一日のたんぱく質の摂取量の目安は、「体重1キログラムあたり0.8グラム」とされている。ただし、これは必要とされる最低限の量。それぞれの活動量に合わせて、必要な量は異なる。 米農務省(USDA)が公表している「アメリカ人のための食生活指針(Dietary Guidelines for Americans)」では、1週間の摂取量として推奨されるのは、肉・鶏肉、卵を合わせて約740グラムとされている。 管理栄養士のローレン・マナカーさんは、肉を食べることについて、「毎日食べる必要がある食品ではありません。ただ、適度な量を栄養価の高い食品と一緒にとるのであれば、毎日食べても問題はないと言えるでしょう」と述べている。 ただ、アメリカがん協会によると、多くの人は、一食あたり85~110グラムとされる推奨量を上回る量の肉を食べているという。マナカーさんは、肉の摂取量を減らす方法として、材料に肉と植物性たんぱく質の両方を使用する料理を選ぶことをすすめている。
おすすめの食べ方
トラウト准教授によると、加工の程度が低く、たんぱく質が豊富な食品として肉を毎日食べること自体は、「おすすめできる」という。カットされた生肉を買って、自分で調理すればいいとのこと。 マナカーさんもまた、摂取量に気を付けるほか、超加工食品を制限することをすすめている。脂肪分の少ない赤身肉のフランク(「ササミ」とも呼ばれるバラ肉の一部)をステーキにしたり、トリのムネ肉やささみ(ホワイトミート)、豚肉のサーロイン、テンダーロイン(ヒレ)を選ぶようにするのがいいとのこと。 さらに、「食物繊維や微量栄養素などは、副菜でとることができる」ことから、「一緒に何を食べるか」に注意するのも重要なことだという。