インフル集団感染、重症90代入所者死亡 岐阜・加茂郡の特養、県内に「警報」発令中
岐阜県は7日、加茂郡の特別養護老人ホームで、入所者と職員計31人がインフルエンザに感染する集団感染が発生し、90代の女性入所者が死亡したと発表した。同日午後5時時点で19人に症状があり、うち入所者6人が入院している。県内でインフルの集団感染により死亡者が発生したのは2018年2月以来。県は昨年12月26日に「インフルエンザ警報」を発表しており、県民に向けて感染予防対策を講じるよう呼びかけている。 県高齢福祉課によると、女性は昨年12月30日に発熱し医療機関でインフルエンザと診断された。いったん症状が落ち着いたが、今年1月5日に食欲が低下して入院。同日にインフルの重症化により死亡した。施設はさらなる感染拡大を防ごうと、面会の中止や入所者の移動・交流の縮小、マスク着用の徹底などを続けており、県と可茂保健所が連携して指導を続けている。 県内では昨年末にインフルの感染者数が急増。県感染症対策推進課は年明けも医療機関からの新規感染者の報告が多い状況が続いているとし「学校が始業すると感染者がさらに増える可能性もある。今後より十分に注意してもらいたい」として、こまめな手洗いの励行や外出する際のマスク着用などを呼びかけている。
岐阜新聞社