富山・高岡龍谷高、初の最優秀賞 まんが甲子園、県勢17年ぶり
高校生が漫画日本一を競う第33回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)の本選最終日は4日、高知市内であり、富山県の高岡龍谷高校が初めて最優秀賞に輝いた。県内の高校が最優秀賞に選ばれるのは2007年以来17年ぶり3度目。高岡高校は審査員長賞に選ばれた。 本選は3日と4日の2日間にわたり開催。1日目は「バディ」、2日目は「白」のテーマで各校が制作に取り組んだ。 高岡龍谷の受賞作は、2日目のテーマ「白」に合わせた作品で、戦隊ヒーローを題材にした3こま漫画。5人の隊員のうち1人の白いコスチュームが、洗濯によって色移りしていく様子をコミカルに描いた。 審査員の一人で漫画家のくさか里樹さんは「黄色のコスチュームも青の影響を受けて色が変わっている。細かな所まで描かれていて、何回見ても楽しめる」と評価した。 高岡龍谷のメンバーは3年の米田鈴華さん、奥野彩吹(いぶき)さん、2年の金井ひなたさん、川本浩太さん、山城良一さんの5人で、全員が美術部に所属する。リーダーの米田さんは「本選に向けて2カ月間、みんなで意見を出し合ってネタや構図を考え、絵の腕を磨いてきた。まだ実感が湧かないが、うれしい」と喜んだ。
まんが甲子園は高知県などが主催。今年は200校が応募し、予選を通過した国内外の33校が本選に進んだ。県内からは高岡龍谷と高岡、高朋の3校が出場した。2位は高知県の土佐高、3位は鳥取県の米子高だった。 県勢ではこれまで2005年に高岡工芸、07年に志貴野が最優秀賞に選ばれている。