故フィリップ殿下のスキャンダル、真相は2046年まで秘密!
ドラマ内でも描写されている
そんな女性たちとフィリップ殿下がどのようにして知り合ったのかというと、やはりウォードを通じてだろう。「ザ・クラウン」第2シーズンのエピソード「Mystery Man」では、マット・スミス演じるフィリップ殿下が整体師スティーブン・ウォードの治療所を訪れ、首の怪我の治療を受ける様子が描かれていた。共通の友人がいるとわかり、すぐに打ち解けたウォードは殿下を週末のパーティに招待。そして室内に飾られていた肖像画に目をとめたフィリップ殿下がモデルは誰かと尋ね、クリスティーンだと答えたウォードから彼女もパーティに来ると聞かされた殿下が「首はもう良くなったよ」と答えるのだ。 写真:ドラマ「ザ・クラウン」より
実はウォードは画家としても活動していて、フィリップ殿下のスケッチを何枚も手がけていたという噂もある。このスケッチに関するエピソードは「ザ・クラウン」第3シーズンに最終話で登場する。ソ連のスパイ<ケンブリッジ・ファイヴ>のひとりだったことが明らかになった王室付きの美術鑑定家アンソニー・ブラントをフィリップ殿下が国を裏切ったと糾弾。すると逆上したブラントが「私を怒らせると、プロヒューモ事件との関連を示す証拠を世間に晒す」と言い放つのだ。
この証拠こそがウォードが描いた殿下のスケッチや肖像画で、ブランドが極秘裏に買い集めたという噂がある。1996年に出版されたサラ・ブラッドフォードの著作『Elizabeth: A Biography of Britain’s Queen』中にもこの噂を裏付けるような描写があり、信憑性はかなり高そう。同じ年に『The Independent』紙のコラムニスト、マイルズ・キングストンが悪名高い<サーズデー・クラブ>について言及している。フィリップ殿下と彼の個人秘書だったマイケル・パーク中佐が1950年代に設立したこのクラブは、堅苦しい宮殿ライフに辟易した殿下の息抜きの場であり、気のおけない取り巻きとパーティーを楽しんでいたという。キングストンは、記事の中でウォードがこのクラブのメンバーだったと主張している。 写真:ドラマ「ザ・クラウン」より