ラツィオ新指揮官に鎌田大地について質問を直撃の伊紙記者「トゥドルはサッリと完全に異なる目で彼を見ている」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオの新指揮官イゴル・トゥドル監督が、日本時間31日のセリエA第30節ラツィオ対ユヴェントス戦の前日会見でMF鎌田大地に言及したことについて、イタリア紙の記者が分析を行った。 【動画】鎌田大地は後半途中から出場 フロジノーネ×ラツィオ
イゴル・トゥドル率いる新生ラツィオは、指揮官の古巣であるユヴェントスとセリエAおよびコッパ・イタリア準決勝の舞台で激突する。そんな中、新指揮官が記者会見に出席。前任のマウリツィオ・サッリ指揮下で出場機会に恵まれなかったMF鎌田大地について「より私のカルチョに適している」などと発言した。 地元ラジオ局『Radiosei』のラツィオ情報番組では、会見で鎌田に関する質問を繰り出したイタリア紙『Il Messaggero』のアルベルト・アッバーテ記者が出演し、自身の受けた印象を明かした。 ラツィオ番記者のアッバーテ氏は、新指揮官が初陣へ向けて対戦相手のユヴェントスにヒントを与えず、「サプライズ効果」を発揮するために、試合前戦術として質問への直接的な回答を避けていたと指摘。だが鎌田やチーム内の序列については「唯一、本当の答え」を述べたと伝えている。 「カマダがトゥドルのカルチョにより適しているという答えは、会見の中で唯一、非常に正直な答えだったと思う。矛盾するかもしれないが、トゥドルはサッリと比較して完全に異なる目で彼を見ている。トゥドルはカマダについて技術面で足りないものがあると指摘したが、一方でサッリは今シーズン序盤、パスミスのないカマダの技術面を気に入っていたからね」 すると番組では、鎌田の技術面を巡る両指揮官の認識の違いについて議論。フランクフルトでのキャリアを踏まえれば「カマダは技術面が足りない」という見解は「正確ではない」との意見も出ており、この認識の違いは、どのプレースタイルを基準とするかによるものだと指摘されている。 パス回しを基本とするプレースタイルでは、技術面で「理想的ではない」ように見えるが、縦への攻撃を中心としたプレーを念頭に置いた場合、「カマダの長所である非保持での前線への飛び出しを本当に生かすことができる」と結論付けている。アッバーテ記者も「その通りだ。飛び出しがカマダの最大の特徴であることは、みんなが知っている」と語った。
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