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（ブルームバーグ）： ウォール街の金融機関が、国際原油価格の来年の見通しを１バレル＝80ドルを下回る水準に下方修正し始めた。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非ＯＰＥＣ主要産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」を含め、世界的供給拡大の可能性が背景にある。

ゴールドマン・サックス・グループは、北海原油代表油種ブレント相場について、 2025年の平均価格予想を１バレル＝77ドルに修正し、従来見通しの82ドルから引き下げた。モルガン・スタンレーも78ドルから75ドルとした。いずれも国際原油市場が供給過剰となり、今後１年は価格の下落傾向が続くとみている。

ゴールドマンの石油リサーチ責任者ダーン・ストライブン氏を含むアナリストらによれば、ＯＰＥＣプラスは10－12月（第４四半期）に供給拡大に動くと予想される。自主減産の方針を転換するＯＰＥＣプラスの決定は、「非ＯＰＥＣ産油国からの供給を戦略的に管理する」意図があるかもしれないとアナリストらは分析した。

モルガン・スタンレーのアナリスト、シャーロット・ファーキンス氏らは24年の第４四半期までに「需給バランスは均衡に戻る公算が大きく、25年には供給過剰になる」と予測した。

ゴールドマンのアナリストらによると、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）の商業用備蓄は、ゴールドマンの予想に反し北半球の夏に横ばいで推移。中国の需要は、道路走行車両用燃料の切り替えと石油化学需要の弱さを背景に伸びが鈍化した。

原題：Wall Street Sours On Oil as Goldman Flags Risks From OPEC+ Boost、Goldman Sachs Cuts 2025 Brent Oil Forecast to $77 as OPEC Pivots（抜粋）

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