元バレーボール日本代表の川合さん、宝来さん スポーツへの思い語る【山陽小野田】
山陽小野田市と自治総合センター(東京都)主催の「地域スポーツの活性化とまちづくりシンポジウム」が27日、市民館で開かれた。200人が訪れ、元バレーボール男子日本代表の川合俊一さんと、同じく女子代表で宇部市出身の宝来麻紀子さんのスポーツに対する熱い思いに聞き入った。 中学校の部活動地域移行を背景としたスポーツ環境の変化や地域スポーツの将来像について考え、意見を交わしてもらおうと、同センターのシンポジウム助成事業として開催した。 講演では、2人がスポーツを行う環境の重要性、バレーボールを始めたきっかけと普及方法などをテーマに語った。川合さんはサッカーやバスケットボールと比較し「スター選手が1人出てくるとそのスポーツは変わる。一体感がまだ足りないのでこれから変えていきたい」と話し、訪れた子どもたちに「今夢中になっているスポーツをするのも大事だが、専門の大人に見てもらい、自分の体に合ったスポーツを見つけてほしい」と伝えた。 宝来さんは、地域移行の良い面は好きな指導者やクラブを選択できることとし、悪い面に指導者不足を挙げた。最後に「ストレッチや体を動かす習慣を身に付けて」と呼び掛けた。 山口東京理科大共通教育センター講師の宇野直士さん、至誠館大現代社会学部講師の岡崎祐介さん、市スポーツ協会会長の平中政明さんら6人が「地域とスポーツの関わり-これからのスポーツによるまちづくりについて」をテーマにパネルディスカッションで意見を交わした。 市民活動センターでは、セメント町のパーソナルジムでトレーナーを務める岡﨑峰幸さんが、ストレッチや基本的な体の動かし方を小・中学生に教えた。