「HTでの交代に文句は言えまい」 遠藤航、ビデオ判定でPK献上は回避も現地メディアは低評価…「チームの奇妙なほどに緩んだスタイルを象徴」
12月9日に行なわれたプレミアリーグ第16節、リバプールはクリスタルパレスを2-1で下し、3連勝で首位浮上を果たした。 【動画】遠藤航、先発出場もHTに交代…クリスタルパレス戦ハイライト 敵地での一戦、57分にPKで先制を許した「レッズ」だったが、相手選手の退場によって数的優位を得た直後の76分、クラブでの通算200得点に王手をかけていたモハメド・サラーのシュートが相手選手に当たって軌道が変わり同点。そしてアディショナルタイムに入り、ハーベイ・エリオットがドリブルから鮮やかなシュートを左足で突き刺し、劇的な形で逆転に成功している。 直近の2試合で現地メディアから高評価を得ていた遠藤航は、前節シェフィールド・ユナイテッド戦でアレクシス・マク・アリステルが負傷したこともあり、2試合連続でピッチ上で試合開始を迎えた。中盤で攻守に奮闘した日本代表MFだが、前半に自陣深くでボールを奪われたことに端を発して、PK判定が下る事態となるも、ここではビデオ判定で自身のボールロストがファウルによるものだったとして救われている。 戦術的な変更の中でハーフタイムに交代を命じられた遠藤について、現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点でチーム2番目タイとなる及第点の「6」を与えたが、英国公共放送『BBC』の視聴者による採点では、チームの出場16選手の中で最低の「5.59」となった。 日刊紙『The Guardian』からは「身体が重そうで、疲れているように見えた」とネガティブな印象を綴られた遠藤について、『THE Sun』紙は前述の「あわやPK献上」の場面に言及し、「遠藤が自陣でボールを奪われたのは初めてではない。今回はファウルと判定されたが、それはこの試合におけるリバプールの奇妙なほどに緩んだスタイルを象徴していた」と指摘している。
『Daily Mail』紙は採点で単独最低の「4.5」という厳しい評価を背番号3に下し、こちらも物議を醸したPK取り消し判定について「それはリバプールと遠藤にとって幸運な展開だった。その時点で、彼はすでに2度もボールを失っていたからだ。そして、おそらく驚くべきことではないが、彼はハーフタイムにクロップ監督によって交代させられた。しかし、これによってチームが直ちに調子を取り戻すことはなかった」と綴った。 また、『Evening Standard』紙も「ほとんど影響力がなかった。ウィル・ヒューズのプレッシャーにあまりにも簡単に倒れ、(ビデオ判定で)クリスタルパレスの最初のPKが取り消される場面も」と酷評し、こちらの採点はチーム最低タイの「5」。サッカー選手サイト『90min』は「3」という非常に厳しい評価(他に2選手が同採点)で、「相手の攻撃を抑えるのに苦労し、攻撃での試みもチームメイトに委ねることに。ハーフタイムでの交代に文句を言うことはできないだろう」と攻守両面でネガティブに評している。 リバプールの地元メディアでは、日刊紙『ECHO』が最低タイの「5」で、「時折ボールをあまりにも簡単に奪われた。そのうちのひとつはファウルとして正当に判定され、相手のPKは取り消された」と総括。そして、クラブの専門サイト『THIS IS ANFIELD』も同採点とし、以下のように彼の45分間のプレーを振り返った。 「マク・アリステルの不在を理由のひとつとして、遠藤は当然ながらポジションを維持した。ジャレル・クアンサー同様、序盤はボールに多く触れたが、それをうまく活かすことに苦労した。動きが少なく、周囲に上手く走り込む選手が少ないことも原因だった。ボールコントロールも悪く、複数回不利な状況に置かれたが、VARによる相手のPK取り消しは正しいものだった。ハーフタイムでの交代は、チームの創造力不足同様、彼自身が相手を崩すために貢献できなかったことが理由だ」 構成●THE DIGEST編集部
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