<小野大輔×古川慎>「ヤマト3199」インタビュー(2) 二人は似ている? 絶対に負けない!という思い
(インタビュー(1)の続き)人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」リメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第一章「黒の侵略」が7月19日から上映される。2012年にスタートしたリメークシリーズの第1弾「宇宙戦艦ヤマト2199」から約12年にわたって主人公・古代進を演じているのが小野大輔さんだ。小野さん、そして「ヤマト3199」に新キャラクターとして登場するアルフォンを演じる古川慎さんに「宇宙戦艦ヤマト」への思いを聞いた。 【写真特集】衝撃の「3199」どうなる? ヤマトの姿は? ビジュアル一挙公開
◇熱量が似ている
--小野さんは、古川さんが出演すると聞いて感じたことは?
小野さん 自分は古代進を演じていることもあり、原作のストーリーを知らない状態で収録に臨むようにしています。放送や劇場上映が終わった後、ご褒美として見るというのがこの12年間、常でした。だから、アルフォンが何者であるか、どんな物語が描かれるのかは知りません。未知の存在なんです。これまでは、ベテランの方がその未知の存在を演じていました。あまりに強大な敵なんです。役者として自分を奮い立たせ、仲間と一丸となって戦ってきました。今回は、古川君なので、若いんですよ。それが意外でもあったし、ここにメッセージが隠されているはずだと感じました。僕が勝手に思っていることなのですが、古川君の芝居はちょっと自分と似た部分があって、ほかの作品で兄弟役を演じることもあって、その度に熱量の部分が似てるなと感じていました。ここにきて、ライバルに古川君か……面白い! これまでとは違った意味で燃えました。絶対に負けないぞ!という気持ちです
古川さん 恐縮です。ライバルが小野さんって、勝てるわけない……。僕もこの立ち位置は、もっと先輩なんじゃないかな?と思っていました。なぜ、アルフォンを任され、小野さんと相対することになったのか?は、アフレコが始まるまでは分かりませんでした。キャスティングの意図は、僕が感じていることと違う可能性もあるので、そこを留意していただきたいのですが、実際に演じる中で、なるほど、と自分の中で腑(ふ)に落ちた瞬間がありました。その時、やっと腰を落ち着けることができました。ライバルと言うと、「ヤマト」をご覧になってない方は、ドンパチするのかな?と思うかもしれませんが、どっちかと言うとロマンスのライバルなんです。今作のロマンスがどうなるかは、まだ謎に包まれた状態ではありますが、この二人を対比させることによって、何かしら見えてくる部分があるはずです。小野さんは「似ている」と言ってくださいましたが、もしかしたらそこら辺も加味して、キャスティングしてくださったのかもしれません。それも僕の考察ですし、終わった後に本当のことがしっかりと提示されるのか、それとも福井さんが話してくださるかは分かりません。