<数分間のエールを>Hurray!初の劇場版アニメに絶賛コメント続々 細田守、原恵一、新房昭之、大河内一楼も
◇原恵一監督のコメント
何者かになる。多くの若者がそう思う。でも、「何者か」になれるのはほんの一握りの者だけだ。きっと「何者か」とは何か、の答えが無いからだろう。だから、あがき、悩み、自信を失う。世界は優しくないし、努力の対価は得られない。そうして、人を恨むようになり、そんな自分が嫌いになる。そして、多くの若者は挫折する。でも、と僕は思う。人の心を動かしたり、共感してもらえるものを作る仕事は楽じゃないのが当たり前だ。だけど、自分の作ったものが人の心に届いた時の喜びは何物にも替えがたい。だから、来いよ、と言いたい。ためらうな、人生を賭ける仕事をしよう。この映画を見て、何者かになりたい、と思った人といつか仕事で出会いたい。
◇水島精二監督のコメント
いつかは現れるだろうな、と、恐怖心を持ちつつも、でも期待していた次世代のアニメーションクリエーター集団が現れた、と感じました。MVや短尺では既に見られていたクオリティー、センス。ある意味虚飾を削ぎ落としたシンプルさで、それでもひきつける映像美、物語。1時間ちょっと、作品を楽しみつつも、若者に負けられないな……と、気が引き締まりました。58歳の僕でもそんな気持ちにさせる、力のある作品です。そして、EDロールを見て、ちょっとうれしかったのは、共に仕事をして来た方々が、この若者たちを全力サポートしていた事。ものづくりへの情熱はつながっているな、と感じました。
◇新房昭之監督のコメント
初めて見るHurray!さんの作品驚かされました ココロに沁(し)みる映像 空、教室、海、そして波がすてきでした 作品からものすごい創作のエネルギーを感じました 悩むこともいいかも…ね 何回でも眼の輝きを取り戻せそうな映画ですよう~
◇森田修平監督のコメント
「色」と「光と影」の演出が素晴らしいです。カットごとで考え抜かれたであろう「色」によって淡いイラストがリアリティーをまとって動いている。更にモノづくりの楽しさと苦しみを「光と影」の演出で効果的に深めている。テーマと同じく創作愛にあふれたスタッフに感嘆しました!