五輪開催、意義のメッセージ不足 札幌市、招致失敗の検証まとめ
札幌市が冬季五輪・パラリンピックの招致活動に関し、大会開催の意義や効果をイメージできるような明確なメッセージが足りなかったことなどが招致失敗の原因だとする検証結果をまとめたことが21日、市関係者への取材で分かった。市は29日に予定される市議会調査特別委員会で報告する。 市は1月から、アスリートや経済団体などに聞き取りを行い、検証を進めてきた。東京大会を巡る汚職・談合事件のほか、過去の大会で招致決定後に予算が膨らんだことなどに対し、市民が抱く不信感を払拭する明確なメッセージが不足していたとの結論をまとめた。市民や企業が主導して関係団体を巻き込んだ体制が必要だったと総括した。