【バスケ】ネブラスカ大の富永啓生「もちろん勝てなかったのは悔しいが、大舞台でプレイできたのが本当に良かった」|現地3月22日NCAAトーナメント1回戦後一問一答
──最後、ベンチに戻るときに泣いているように見えたが、どんな思いがこみあげてきたのか。
富永:3年間やってきて、コーチの下でこうやってプレイするのも最後になるっていうことなど、いろんな感情がこみあげてきました。
──この3年を振り返って。
富永:3年間、良い経験もしたり、つらい経験もしたりと色々あったんですけれど、こうやって最後、チームの中心選手として、このチームをネブラスカの歴史の中でもトップに入るような成績で終わらせることができたことは本当に良かったんじゃないかなと思います。
──つらい結果になったが、楽しむことはできたか。
富永:もちろん楽しむことはできました。もちろん、最後の3~4分は楽しいとは言えないんですけれど、今まで3年間やってきたことが良い経験になったのだと思います。
──今後の目標。
富永:これからちょっと一回休んで。そこからまた自分のバスケットに戻って。もちろん目標としているのはNBAなんで、そこを目指すことはもちろんなんですけれど、本当に自分に何がベストなのかっていうのを考えながらやっていこうと思っています。
──オリンピックの準備期間とNBAのサマーリーグが重なってくるが、それについてもこれから考える?
富永:そこは色々とコーチ陣とコミュニケーションを取りつつ。もちろん、オリンピックは本当に自分も出たいと思っているんで、そこは本当に意識しながらなんですけれど、プラス、自分がオリンピック後にどのチームに所属するのかっていうところはやっぱ大事になってくるんで、そこを考えながら自分のベストになるように頑張って考えていきます。
──アメリカに出てきて、レンジャーカレッジも入れて大学の5年間で成長できたところは?
富永:人間としてももちろん成長できましたし、コート上では短大に入ったときから考えると、身体の部分もそうですし、メンタルの部分だったり、手の長さとか身体能力(の高い相手)に対応できるっていうところはすごく成長できたんじゃないかなと思います。
──フレッド・ホイバーグ・ヘッドコーチから最後にかけられた言葉は?
富永:「3年間、本当にありがとう」「ネブラスカのバスケットを大きくしてくれてありがとう」ということをまず言われました。
──富永選手のほうからホイバーグHCに伝えたことは?
富永:「こちらこそありがとう」って言って。バスケットもそうですし、オフコートでも、彼が色々と成長させてくれたと思うんで。本当に、そういうところは感謝の気持ちを伝えました。
──チームメイトと交わした言葉。
富永:他のみんな、アシスタントコーチたちやチームメイトにも、とりあえず「ありがとう」という言葉を自分からも伝えた。向こうも、「チームを引っ張ってくれてありがとう」ってことは伝えてくれて。すごく良いチームだったので、このチームでもう試合ができないのはすごく寂しいです。 富永のネブラスカ大学でのキャリアはこれで終了となった。次に彼が目指すのはNBAという大舞台だ。
宮地陽子 Yoko Miyaji