コスプレイヤー・ニコ太郎『勝利の女神:NIKKE』マスタング 輝く笑顔と異様なポーズの裏側には苦労も【コスプレ図鑑】
インターネット文化の祭典「ニコニコ超会議2024」が4月27日、千葉・幕張メッセで開催された。場内で長蛇の列が絶えなかったのは、スマートフォン向けの人気ゲーム『勝利の女神:NIKKE』のブース。特に人気企画「リアル10連ガチャ」は、来場者がステージの前でゲームへの愛をさけぶと、個性豊かなキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーが一度に10人現れる仕掛けで大盛況となった。 【写真】ニコニコ超会議の『勝利の女神:NIKKE』ブースで実施されたリアル10連ガチャに登場した「マスタング」 美女キャラクターがズラリと並んだ中、異彩を放っていた男性キャラクターがいた。ド派手な衣装と独特なポージングの男性キャラクター、マスタングだ。SNSでも「マスタングの人めっちゃ面白くて好きになった」「マスタングいるのおもろすぎる」「マスタングCEOいて草」などと話題をさらった。 マスタングのコスプレでイベントを盛り上げた、コスプレイヤー・ニコ太郎さんに今回のコスプレのこだわりポイントを伺った。 「こだわりポイントなのですが表情とポージングですかね。造形物も勿論、こだわりを持って作っていますが最終的に顔を引き立たせるためのものでしかありません。 他のキャラクターではそういうわけないのですが、マスタングに関しては表情を引き立たせるために作りました。 襟巻きは作るのにかなり時間かかりました。 首に巻く必要があるのですが、完成させて首に巻くまで自分の首回りに合うかどうか賭けでした。 ジャストフィットとまではいきませんでしたが、上手い具合に巻けて命拾いしました。しかし、見栄えを意識して大きく造りすぎて腕が肩から上に上がらず、ポージングに制限がかかってしまい自分の首を絞める結果になってしまいました(笑) パールも一つ一つ接着剤でくっつけていたのですが、衝撃が加わると何個か取れてしまったのでその辺も改良する必要があると感じました。 表情なのですが常に口角を上げ、バッドマンのジョーカーのような笑顔をしています。リアル10連ガチャは10秒に一回ぐらいのペースでその表情を作らないといけないので、口の疲労が溜まりすぎたのか後半は口角が完全に痙攣していました(笑)しばらくは笑いたくないと思いました。 ポージングはこだわりとして、体のどこかしらは曲げるというかくねらせるのを意識していました。 腰を上げることが多かったのですが内股にしたり、変なヨガのポーズをとったりと 腕が上がらない中、様々な工夫をしてポージングしていました。無理なポーズやら顔面に力を込めすぎていたせいで、リアル10連ガチャ内部の暑さもあり汗をかきまくりました。その結果、メイクを含んだ汗が目に入り痛すぎて涙が出てきたので 顔は笑顔ですが、サングラスの下は号泣していました(笑)」 イベントを盛り上げた裏側には、口角が痙攣したり、号泣したり…と様々な苦労があったようだ。それでも、サービス精神旺盛に来場者を笑顔にし続けたニコ太郎さん。つい衣装に目が奪われてしまうが、全身で表現するポーズと全力の表情は芸術の域だ。ニコ太郎さんの今後の活動にも注目せずにはいられない。