雪辱の山崎伊織!22年プロ最短2回途中5失点KO以来の仙台・楽天戦「あの時より成長」 巨人連敗「一丸」で阻止
巨人の山崎伊織投手(25)が11日の楽天戦(楽天モバイル)でチームの連敗を3で止めると同時に、22年に屈辱的なKOを食らった仙台でのリベンジを誓った。 * * * チームの悔しさを吹き飛ばすべく、山崎伊は燃えていた。11日の楽天戦で6勝目を目指し、先発マウンドに上がる。「やっぱりこの3戦は厳しい戦いになってしまっている。こういう時こそピッチャーがしっかり踏ん張ってチーム一丸となって、ピッチャーも野手の方に助けてもらうこともあるので、なんとか頑張っていこうと思います」と言葉に力を込めた。 チームは7日からのオリックス3連戦でわずか1得点のみに終わって3連敗中。今季は4月23日の中日戦(ひたちなか)で連敗を3で止め、5月7日の中日戦(バンテリンD)でも3連敗を阻止した。苦しむ打線のためにも、背番号19がしっかりと連敗ストッパーの役割を担う。 自身もリベンジに燃えていた。仙台での登板は22年6月12日の楽天戦で、プロ最短となる1回2/3を6安打5失点で黒星を喫して以来。屈辱的なマウンドを糧に、投球術を磨いてきた。「あの時よりも、成長して帰ってこれると信じて頑張りたい」。今季は10試合に登板してチームトップの5勝1敗、防御率1・60で大きく崩れることなくローテを回っている。「状態がよくない時でもどう試合をつくるかとか、思い通りにいかないところでどう踏ん張れるかがすごい大事。その中で最善を尽くすのは、プロに入ってからすごい考えながらやっていた。そのへんはつながっているんじゃないかな」。2年前の悔しさを思い出しながら、言葉を紡いだ。 楽天は交流戦首位と好調だ。10日はG球場でキャッチボールや短距離ダッシュなどで調整し、仙台入りした。「つながっている打線だと思うので、ランナーを出してしまっても、次のバッターでしっかりアウトを取る。連打、連続出塁をなるべくなくせるようにすることが大事」と冷静に分析。チームの思いを背負い、自身の雪辱も果たす。(水上 智恵) ◆楽天9―2巨人(22年6月12日・楽天生命パーク) [勝]則本 [敗]山崎伊 【VTR】先発の山崎伊は初回無失点も2回、1死から辰己に先制ソロを被弾。その後2死走者なしから4連続長短打を浴びて降板した。2番手の鍵谷も辰己にこの回2本目の3ランを浴びるなど一気に9失点。山崎伊はプロ最短の1回2/3で6安打5失点KOだった。
報知新聞社