開幕1軍に残れた? メンバー当落上だった選手6人
3月29日にレギュラーシーズン開幕を迎えた2024年のプロ野球。各球団で開幕スタメン・開幕一軍争いが行われ、その陣容が決定した。特に開幕一軍メンバー争いは熾烈を極めていたが、チャンスを掴んだ者、二軍スタートとなった者で明暗が分かれた。ここでは、開幕一軍の当落線上だった選手を紹介したい。
萩尾匡也(読売ジャイアンツ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/85kg ・生年月日:2000年12月28日 ・経歴:文徳高 – 慶応大 ・ドラフト:2022年ドラフト2位 今季のブレイク候補に名前が挙げられている萩尾匡也。主戦場としている外野には多くのライバルがひしめき、開幕一軍入りは当落線上となっていた。 慶応大では2年時からリーグ戦に出場すると、4年秋には打率.400、4本塁打、17打点活躍で三冠王を獲得。世代屈指の強打者と高い評価を受け、2022年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。 ルーキーイヤーの昨季は、11試合の一軍出場に終わったが、ファームでは101試合に出場し、打率.283、7本塁打、36打点の好成績をマーク。チームでは外野のレギュラー陣が白紙の状況になっており、今季のブレイクが期待された。 今春は一軍キャンプスタートとなり、オープン戦では打率.280(25打数7安打)、1本塁打、6打点とまずまずの数字を残した。 猛アピールを見せた佐々木俊輔、松原聖弥に加え、長野久義や梶谷隆幸といったベテランも控えていたが、熾烈な争いを勝ち抜き、開幕一軍入り。今後のレギュラー奪取にも期待がかかる。
藤平尚真(東北楽天ゴールデンイーグルス)
・投打:右投右打 ・身長/体重:185cm/85kg ・生年月日:1998年9月21日 ・経歴:横浜高 ・ドラフト:2016年ドラフト1位 春季キャンプ序盤は制球難に苦しみ、二軍行きとなっていた藤平尚真だが、オープン戦終盤にかけて猛アピールを見せた。 横浜高から2016年ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。高卒1年目には8試合に登板し、3勝4敗、防御率2.28と高卒新人らしからぬ数字を残した。 しかし、その後は伸び悩み、2021年は一軍登板なし。昨季は11試合の先発登板で2勝4敗、防御率4.44と寂しい結果に終わった。 背水の陣で迎える高卒8年目の今季は、本格的に中継ぎへ転向。一軍キャンプスタートとなったが、2月13日の練習試合では制球を乱し、1回2失点を喫した。指揮官からも苦言が呈されて降格となった。 その後、二軍では安定した投球を披露。さらに一軍再昇格後は、3試合連続無失点の好投を見せ、見事にリリーフで開幕一軍の切符を勝ち取った。