松山・道後の宿泊施設キャンセル相次ぐ 「巨大地震注意」発表受け(愛媛)
「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表を受け、松山市道後地区の旅館・ホテルでキャンセルが相次いでいる。一方、商店街では防災への意識を高めつつ、予定通り散策や買い物などを楽しむ観光客の姿が見られた。 夏休み時期は、ほとんどの加盟施設が満室に近い状態だったという道後温泉旅館協同組合。7月に松山城城山で発生した土砂災害による影響はなかったものの、今回は9日夕時点で施設によっては数十件規模のキャンセルが出ている。 奥村敏仁理事長は、1週間程度の幅を持たせて注意を呼びかける臨時情報の性質から、キャンセルされた部屋が再販売で埋まる可能性は低いと見通し「書き入れ時で被害は甚大だ」と落胆する。「日頃から行っている災害への備えを進めつつ、影響を冷静に把握し、将来的に国や県などに観光支援策を要望する可能性を検討したい」と話した。
愛媛新聞社