富山一、石動コールド発進 高岡南、富山高専は延長制す 秋季富山県高校野球が開幕
●高岡商、不二越工も2回戦へ 第77回秋季県高校野球大会第1日(14日・富山市の県営富山野球場ほか)来春の甲子園につながる秋の陣が幕を開けた。1回戦6試合が行われ、富山一と石動がともに七回コールド勝ちを収め、高岡南は小杉に延長十一回タイブレーク、富山高専は上市・雄山の連合チームに延長十回タイブレークの末、それぞれ7―6でサヨナラ勝ちした。高岡商、不二越工も2回戦に駒を進めた。 暑さ対策として、気温と湿度などから算出する「暑さ指数」が県内で25を超える警戒レベルとなったため、五回終了後に10分程度の休憩時間「クーリングタイム」が設けられた。 15日は2回戦が始まり、夏の甲子園に出場した富山商や富山北部、高岡一、未来富山のシード勢が登場する。 大会は北信越大会の県予選を兼ねており、上位3チームが10月12日に石川県で開幕する本大会に出場する。北信越大会の成績は来春の選抜大会の選考資料となる。 ●公式戦初登板で好救援 富山一・村上 5回無失点「兄の分まで」 富山一は背番号11の村上琉音(りお)(1年)が1―3とリードされて迎えた三回に2番手でマウンドに上がり、テンポ良く投げ込んで悪い流れを断ち切った。公式戦初登板で5回無失点、5奪三振と好投し、「勝ったことが一番の喜び。ストライク先行で投げられて良かった」と破顔した。 予定外の早さで回ってきた出番にも動じなかった。コントロールの良さを発揮し「抑えたらスタンドの応援が盛り上がってくれて楽しかった」と声を弾ませた。 夏に同校の背番号10をつけた兄麗仁(れいじ)さん(3年)の後を追ってきた。試合前日の夜に兄から「緊張すると思うけど踏ん張って投げろ」と力をもらって奮闘し、「選抜を目標にしている。麗仁の分も」と思いを強くした。 ◇1回戦▽県営富山 富 山0300000―3 富山一1031023x―10 (七回コールド) (富)中村亮―河尻(一)井山、村上―福田▽三塁打 森(一) 高 岡1020000―3 石 動2030203x―10 (七回コールド) (高)川村―榎本(石)三門明、前田―柴垣▽本塁打 柴垣(石)▽三塁打 吉田(石)▽二塁打 寺崎2(高)髙田、熊木、村上(石) ▽高岡西部 高岡商100052000―8 高 朋000003020―5 (商)近藤、川口―三野(朋)北郷、橋本、西川―住野▽三塁打 砂森、岡田(商)▽二塁打 水島2(商)橋本、佐藤(朋) 不二越工002201104―10 富山東 200000110―4 (不)辻―大津賀(富)前田、青山、五十嵐―島田▽二塁打 大津賀(不)中川2、湯野(富) ▽宮野 上市・雄山 0300000210―6 0110100031x―7 富山高専 (延長十回タイブレーク) (上)園部、松井―柴原(富)笠岡、澤武、笠岡―若田▽三塁打 笠岡(富)▽二塁打 若田、笠岡(富) 小 杉00011010120―6 高岡南11010000121x―7 (延長十一回タイブレーク) (小)今村、高澤―村上(高)安田―南塚▽本塁打 綾村(高)▽二塁打 伊勢呂、大久保、北角(小)