幸福度ランキング、福井県が6回連続で総合1位 評価が高い分野は…2位は東京
日本総合研究所(東京)の分析による都道府県別の幸福度ランキング2024年版が10月11日発刊され、福井県が14年版以来、6回連続で総合1位になった。 【一覧表】幸福度ランキングTOP10の都道府県 調査は12年から1年おきに行い、日本総研の寺島実郎会長が監修している。人口増加率などの基礎指標と▽健康▽文化▽仕事▽生活▽教育-の分野別指標、調査ごとに5項目を加える追加指標の計85項目で分析した。総合2位は東京、同3位は富山だった。 福井県は、教育分野で不登校児童生徒の割合の低さ(1位)や余裕教室の活用率(1位)がけん引し、初回から7回連続の1位。このほか待機児童率(1位)、子どもの運動能力(1位)、今回調査で追加された家庭内育児バランス(3位)など、教育・子育て環境が高い評価を受けた。 一方で、健康分野はスポーツの活動時間(39位、前回7位)などが大きく下げ、前回11位から22位に後退。これまで連続1位だった仕事分野も、高校生のインターンシップ実施率(40位、前回1位)などが響き4位となった。その中で本社機能流出・流入数(13位、前回40位)、1人当たりの県民所得(3位、前回9位)などは改善が見られた。 県未来戦略課の担当者は「順位を大きく下げたものはコロナ禍での活動自粛に多くの県民が協力した裏返しでもあり、今後は新幹線延伸効果も踏まえた各指標の向上も見込まれる」と分析。杉本達治知事は「チームふくい一丸で獲得した成果にうれしく思う。未来に希望が輝き、県民が幸せを実感できる『ふくい新時代』を拓いていく」とコメントした。