森の芸術祭に向け準備万端 おもてなし態勢整え イベントや食など多彩に/岡山・奈義町
岡山県勝田郡奈義町は、森の芸術祭・晴れの国岡山(28日~11月24日)のおもてなし態勢を準備万端ととのえた。展示エリアを効率的に周遊できるシャトルバスを運行、名産品が詰まった弁当や新たな食べ歩きグルメを開発した。ボランティア体制を整え、多彩なウエルカムイベントを企画した。 【写真】「ようこそ自然とアートと美食の町へ」―。来場を呼び掛ける奈義町の職員らスタッフ
同町は主要な五つの展示会場の一つで、展示エリアは中心部の奈義町現代美術館とすぱーく奈義、シンボルロードが舞台。
期間中は、岡山駅から湯郷温泉を経由するシャトルバス(片道1800円)と、ナギテラスー山の駅―山彩村を回るシャトルバス(無料)を運行する。県北タクシー会社と県タクシー協会の協力で7社が営業エリアを拡大、町内オンデマンド交通「さと丸乗り合い交通」は通常の平日と土曜に加え、日祝も営業する。
ウエルカムイベントは農林業祭(9月28日)、Art de Meat(同日)、奈義国際フェスティバル(10月6日)、芸術祭のフィナーレに合わせた横仙歌舞伎秋の大公演(11月23、24日)、スタンプラリー&フォトコンテスト、マルシェなど。
食は飲食店イチオシランチとテイクアウトランチメニュー、スイーツをそれぞれ特集したチラシを制作。奈義の名産品が詰まった「奈義の美食弁当」は、町内の仕出し店2店が土日祝に週替わりで提供する、地元産の米や高原野菜、おかやま黒豚などをふんだんに使用した特別メニュー。なぎてらす内観光案内所で販売、価格は1200円。
町職員と地元生産者が連携して開発した食べ歩きグルメは、ねっとりとした食感が絶品の「さといもコロッケ」(200円)は山の駅で販売、レストランのメニューにも加える。黒豚や作州黒豆を贅沢につかった「肉巻きごはん」(300円)はすぱーく奈義でいまのところ10月8日と26日に販売予定。
お土産として、現代美術館と那岐山の風景をパッケージにあしらった白あんの饅頭「なぎ〇(まる)」(700円)、絵葉書のような珈琲パック「奈義コーヒー」(1個230円)を準備した。
津山朝日新聞社